ワークマン、21年3月期の営業利益は25.0%増、PBの販売拡大がけん引

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局
Pocket

ワークマン
粗利益率の高いプライベートブランド(PB)商品の売上高が39.4%増の872億円となり、大幅な増益につながった。

 ワークマンが発表した2021年3月期の業績は、売上高に当たる営業総収入が前期比14.6%増の1058億円、営業利益が25.0%増の239億円、純利益が27.5%増の170億円だった。

 フランチャイズ(FC)加盟店を含むチェーン全店売上高は20.2%増の1466億円、既存店売上高は14.2%増だった。既存店の客単価は0.3%の微増だったが、客数が13.8%と大きく伸びた。

 粗利益率の高いプライベートブランド(PB)商品の売上高が39.4%増の872億円となり、大幅な増益につながった。特にアウトドア、スポーツ関連のPBが好調だった。PB売上比率はチェーン全店ベースで59.7%となった。

 店舗については、「ワークマン」からの転換を中心にアウトドア・スポーツ衣料の品揃えを拡充した「ワークマンプラス」の出店を増やすと共に、女性向け商品の比率を高めた新業態「#ワークマン女子」を開発した。期末店舗数は36店舗増の906店舗(うちワークマンプラス272店舗、#ワークマン女子2店舗)となった。

 今期はワークマンからの転換62店舗を含め、ワークマンプラスを105店舗増やす。また、#ワークマン女子はロードサイドに5店舗、商業施設内に6店舗を新設する予定で、10月からはFC展開も始める。中長期目標としては国内1500店舗を目指し、業態別の内訳はワークマン200店舗、ワークマンプラス900店舗、#ワークマン女子400店舗とする計画だ。

 22年3月期の業績は、営業総収入が7.0%増の1144億円、営業利益が7.8%増の266億円、純利益が6.5%増の181億円を見込んでいる。

人気記事ランキング

© 2024 by Diamond Retail Media

興味のあるジャンルや業態を選択いただければ
DCSオンライントップページにおすすめの記事が表示されます。

ジャンル
業態