2020年の世界食品販売、過去最高の伸び コロナ規制で家計需要増

ロイター
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パキスタンの食品販売店
市場調査会社カンターが21日公表した調査によると、2020年の世界の食品販売は前年比10%増加し、過去最高の伸びを記録した。写真はパキスタンの食品販売店。9日撮影(2021年 ロイター/Fayaz Aziz)

[21日 ロイター] – 市場調査会社カンターが21日公表した調査によると、2020年の世界の食品販売は前年比10%増加し、過去最高の伸びを記録した。新型コロナウイルス感染拡大に伴う規制で在宅時間が増え、家庭での調理や飲酒が増加したことが背景という。

缶詰肉、ビール、砂糖、漂白剤に至るあらゆる品目が飛ぶように売れた。消費全体に占めた割合は大きい順に、米国、西欧、中南米、東欧、アジアとなった。

データは、42カ国の家計から収集。これは世界人口の66%、国内総生産(GDP)の83%に相当する。

売り上げが最も伸びたのは飲料と乳飲料・乳製品だった。

原材料からの調理や家庭でのパン焼きの増加で、缶詰肉の販売は26%、砂糖や甘味料は15%、ハーブやシーズニングは13%増加。大半の食品部門を中南米の消費がけん引した。

新型コロナ感染拡大抑制のためのロックダウン(都市封鎖)が特に長期化した西欧では退屈しのぎの飲酒が増加し、酒類販売は前年比5倍超伸びた。地域別では、西欧と中南米の酒類販売がそれぞれ25%と20%増加した一方、アジアでは10%減少した。

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