しまむら、21年2月期の純利益は倍増の261億円、粗利益率の改善進む

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局
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しまむらの看板
2021年2月期の連結業績は、売上高が前期比4.0%増の5426億円、営業利益が65.4%増の380億円、純利益はほぼ倍増の261億円となった。

 しまむらが発表した2021年2月期の連結業績は、売上高が前期比4.0%増の5426億円、営業利益が65.4%増の380億円、純利益はほぼ倍増の261億円となった。

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う巣ごもり需要で、部屋着や寝具などがよく売れた。販促の抑制で広告宣伝費などが減ると同時に値下げも減少したことで粗利益率が改善した。

 主力のしまむら事業の既存店売上高は2.6%増、粗利益率は1.2ポイント改善して33.1%となった。若者向けカジュアル衣料のアベイル事業とベビー服・用品のバースデイ事業でも粗利益率がいずれも1.9ポイント向上した。

 同社では既存の東松山商品センター(埼玉県東松山市)に併設するEC(インターネット通販)専用の物流センターを2020年8月に稼働。10月には自社のオンラインストアも開設した。ECの売上高は約17億円で、商品の9割が店頭受け取りだった。このため、EC利用客のリアル店舗への来店が増える効果もあった。

 22年2月期の連結業績は、売上高が2.3%増の5548億円、営業利益が1.6%増の386億円、純利益が0.4%増の262億円を見込む。併せて発表した24年2月期を最終年度とする中期経営計画では、国内での売上高5950億円、営業利益493億円を目標とする。売上高に占めるECの比率は2%(119億円)にまで高める。店舗については、3カ年で100店舗を新規出店する計画だ。

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