[25日 ロイター] – 米顧客管理ソフト大手セールスフォース・ドットコムが25日発表した通期の調整後利益見通しは1株当たり3.39─3.41ドルで、市場予想の3.49ドルを下回った。引け後の時間外取引で株価は4%超下落した。
同社が昨年12月にビジネス対話アプリを手掛けるスラック・テクノロジーズを277億ドルで買収したことについて、アナリストは長期的には恩恵があるものの高すぎるとみている。
新型コロナウイルスの変異株出現が企業の設備投資の障害となり、同社に逆風が吹くなか、同社はクラウドベースのサービスを強化する米マイクロソフトとの激しい競争にもさらされている。
同時に発表した昨年度第4・四半期(11─1月)の売上高は58億2000万ドルで、前年同期の48億5000万ドルから増加。クラウドベースのソフトへの需要が増えた。
リフィニティブのIBESデータでは、アナリストの予想平均は56億8000万ドルだった。
第4・四半期の調整後1株利益は1.04ドルで、アナリスト予想の0.75ドルを上回った。
今年度の通期売上高見通しは256億5000万─257億5000万ドルにやや上方修正。アナリスト予想平均の254億2000万ドルを上回った。