三越伊勢丹HD、4〜12月期は347億円の最終赤字、売上げが31%減少

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局
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三越の看板
主力の百貨店事業において、新型コロナウイルス感染症の影響による臨時休業や営業時間の短縮などが響き、売上げが大きく減少した。写真は都内で2018年1月撮影(2020年 ロイター/Kim Kyung Hoon)

 三越伊勢丹ホールディングス(HD)が発表した2020年4〜12月期の連結業績は、売上高が前年同期比31.2%減の6024億円、営業損益が148億円の赤字(前年同期は210億円の黒字)、最終損益は347億円の赤字(同78億円の黒字)だった。

 主力の百貨店事業において、新型コロナウイルス感染症の影響による臨時休業や営業時間の短縮などが響き、売上げが大きく減少した。消費者の外出自粛の動きに対応するために、11月には新たなスマートフォンアプリ「三越伊勢丹リモートショッピング」を立ち上げ、伊勢丹新宿本店で扱うほぼすべての商品をオンラインで購入できるようにするなど、EC(インターネット通販)を強化したが、店頭での売上げ減を補えなかった。

 百貨店事業の業績は、売上高が31.8%減の5539億円、営業損益は219億円の赤字(前年同期は97億円の黒字)だった。そのほか、クレジット・金融・友の会事業の営業利益は31億円(前年同期比32.6%減)、不動産事業は44億円(4.2%減)と減益ながらも黒字を確保した。

 21年3月期通期の連結業績は、売上高が前期比28.5%減の8000億円、営業損益は330億円の赤字(前期は156億円の黒字)、最終損益は450億円の赤字(同111億円の赤字)を見込む。営業損益と最終損益の予想は据え置いたが、売上高については昨年11月に発表した予想から150億円引き下げた。

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