週刊スーパーマーケットニュース コープさっぽろ、3社で合弁会社を設立

ダイヤモンド・チェーンストア編集部
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1週間のスーパーマーケットに関するニュースをまとめた週刊スーパーマーケットニュース。コープさっぽろは、サツドラホールディングス、加藤産業との合弁会社を12月中に設立する。出資比率は、サツドラホールディングス49%、コープさっぽろ49%、加藤産業2%で、資本金は1,000万円。コープさっぽろとサツドラの商品仕入れを集約することで、北海道における流通機構としてスケールメリットを獲得、流通コストの低減を計るとともに、流通近代化、合理化、ノウハウの開発などを目指す。合弁会社の名称は「北海道MD機構」、住所は札幌市西区発寒11条5-10-1(12月18日〜24日のニュースをまとめました)。

1970年代と90年代の2度の経営危機を乗り越え、北海道市場でイオン、アークスと並ぶ「3極」の一角を占めるコープさっぽろの本部(札幌市西区)

主要SMチェーン11月営業実績(前年同月比)
既存店売上・客数の伸びヤマザワが健闘

 主要SMチェーンの11月営業実績は以下の通りとなった。既存店の売上伸長率で2ケタ増となったのがヤマザワ(12.1%)とベルク(10.7%)。約4割の企業が5%以上の高い伸びをみせた。客数もヤマザワとベルクの2社が前年をクリア。客数については全般的に回復が鈍いが、客単価は全18社が6%超の伸びをみせた。

企業 全店売上 既存店
売上 客数 客単価
ヤマザワ 5.2 12.1 4.4 8.4
ベルク 18.8 10.7 2.7 7.8
ヤオコー 11.2 8 ▲6.8 15.9
アークス 8.4 7.9 ▲1.1 9.2
バロー 7.6 6.6 ▲3.0 9.8
カスミ 7.4 6.3 ▲0.5 6.8
アクシアル 6.9 6.1 ▲3.5 10
ハローズ 13.7 4.9 ▲2.1 7.2
いなげや 4.6 4.8 ▲2.4 7.4
ヨークベニマル 6.1 4.7 ▲1.5 6.2
マックスバリュ東海 7.5 4.4 ▲3.6 8.4
U.S.M.H 4.5 3.7 ▲3.9 7.8
マックスバリュ西日本 3.2 3.7 ▲1.9
マックスバリュ関東 3.1 3.1 ▲3.4 6.7
オークワ 3.2 2.9
リテールパートナーズ 2.5 2.8 ▲4.7 7.9
ライフコーポレーション 3.6 2.5 ▲5.7 8.7
マルエツ 2.5 1.8 ▲6.0 8.3

(単位:増減率%)

日本生協連
総供給高が10ヶ月連続で前年クリア

 日本生協連の11月度の総供給高が前年比11.1%増となり、10ヶ月連続で前年をクリアした。店舗事業が前年比5.0%増、宅配事業が同14.8%増で、両事業とも前年をクリア。店舗では日用品や家庭用品が好調で、宅配では内食需要の高まりを受け冷凍食品や菓子の売上が伸長した。

ベルク
大雪対策で備蓄品の準備を呼びかけ

 ベルクはクリスマスキャンペーンの真っ只中、あえて「大雪に備えましょう!」とホームページで呼びかけた。内容は、①シーズン前に準備しておくこと/大雪が降ったら注意すること ②備蓄品のチェックリスト/停電・断水に備えたい商品 ③管理栄養士と作る「おこもり飯」「サバイバル飯」。

ツルヤ
オリジナル商品を長野県のアンテナショップで発売

 ツルヤは2021年1月9日から24日まで、東京・銀座の長野県のアンテナショップ「銀座NAGANO」でツルヤオリジナル商品を限定販売する。信州への旅の気分を家庭で味わってもらう企画。

全国Aコープ協同機構
4つの取り組みを数値目標化

 全国13のAコープ運営会社が加入する全国Aコープ協同機構は、SDGs対応方針を策定した。取り組みは以下のとおりで、それぞれに数値目標を定めた。

  1. 農産物直売コーナーの取り扱いを拡大
     <13社>2020年145億円→2021年目標149億円→2022年目標153億円
  2. ファーマーズ型店舗の出店(農産物直売所とSMを一体化した店舗)
     <8社>2020年30店舗→2021年目標35店舗→2022年目標40店舗
  3. 移動購買車の展開による買物困難者対策
     <10社>2020年79台→2021年目標96台→2022年目標106台
  4. 店舗利用者懇談会の実施
     <9社>2020年284店舗→2,021年目標285店舗→2022年目標286店舗

ハローズ
食品ロス削減推進大賞を受賞

 ハローズは、食品ロス削減推進大賞である「内閣府特命担当大臣(消費者および食品安全)賞」を受賞した。持続可能なフードバンクへの商品提供の仕組み(ハローズモデル)開発と、同業各社やメーカーへの幅広い普及活動が評価された。ハローズモデルとは、近隣の店舗からフードバンクや支援団体へ商品を直接提供する仕組み。以前は全店舗から自社物流センターへ商品を集約していたが、新規出店に伴い供給量が増加し商品供給の負担が徐々に増えていた。ハローズモデルへの切り替え後は、提供できる商品の種類も増え、一方、負担は大幅に軽減。結果として、多くの支援対象者に商品を届けることが可能になった

ライフコーポレーション
「BIO-RAL」ラインアップを強化

 ライフコーポレーションは11月から12月にかけて、新PB「BIO-RAL(ビオラル)」から約40商品を首都圏で発売した。BIO-RALは、オーガニック・ローカル・ヘルシーをコンセプトに、身体にやさしい素材や製法、健康や自然志向に合わせて開発したオリジナルブランド。これまで「ライフナチュラル」のブランドで販売してきた商品を、BIO-RALに刷新して販売していく。

サミット
エコバッグの第35弾

 サミットは、「サミットエコバッグ」シリーズの第35弾として12月19日、冬に向けた新バージョンのデザイン1アイテムを発売した。同社のオリジナルエコバッグは、顧客のマイバッグ持参を推進するため2011年11月に発売。以来、シーズンごとに新たなデザインのバッグを発売し、今回で35回目となった。これまでの販売累計は約27万8,000袋以上。税抜128円。

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