[ワシントン 22日 ロイター] – コンファレンス・ボード(CB)が22日に発表した12月の米消費者信頼感指数は88.6と、前月の92.9から予想外に低下し、8月以来の低水準となった。低下は2カ月連続。新型コロナウイルス感染抑制策の強化を受けた労働市場の悪化を反映し、景気回復が勢いを失っていることが改めて示された。
市場予想は97.0。感染拡大前の2月の同指数は132.6だった。
現況指数は90.3と、前月の105.9から低下。一方、期待指数は87.5と、84.3から上昇した。
1年先のインフレ期待は5.9%と、5.7%から上昇。就職が「困難」であることを示す指数は22.0。前月は19.4だった。
職が十分とみる向きと就職が困難とみる向きとの差はマイナス0.2と、前月の6.9から大幅に悪化。昨年8月は38.3を記録していた。同指標は労働省が発表する失業率と連動しており、来月発表される12月の雇用統計が悪化するというエコノミストの見方を裏付けた。
所得が今後増加すると予想する向きは16.8%と、前月の16.0%から増加。所得の減少を見込む向きは14.3%と、前月の14.5%から減った。
MUFGのチーフエコノミスト、クリス・ラプキー氏は、「嵐の雲は暗さを増しており、最悪期はまだ来ていない」とし、「新型コロナの感染拡大は、議会による追加支援金の投入にもかかわらず、来年の第1・四半期に経済が惨事に見舞われることを意味している」と懸念した。