今年販売苦戦したのは化粧品とOTC医薬品、コロナの影響で口紅は半減

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局
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都内のショーウィンドウ前を歩く人
マーケティング調査のインテージは12月14日、2020年、今年販売苦戦したランキング」を発表した。都内で5月撮影(2020年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

 マーケティング調査のインテージは12月14日、全国約4000店舗の小売店販売データ「SRI(全国小売店パネル調査)」をもとに、「2020年、今年販売苦戦したランキング」(販売金額ベース、1〜10月のデータを集計)を発表した。

 1位は「口紅」で、販売金額は前年比56%減と半分以下になった。新型コロナウイルス感染拡大防止でマスクを着用するため口紅をつけない人が増えた。化粧品ではほかにも4位に「ほほべに」(34%減)、5位ファンデーション(32%減)、6位「化粧下地」(28%減)、7位「おしろい」(21%減)と10位までに5つがランクインした。外出機会が減り、化粧をすることが減ったことが要因とみられる。

 2位はめまいや乗り物酔いを抑える「鎮暈(ちんうん)剤」(46%減)、3位は「強心剤」(37%減)、8位はせき・たんを抑える「鎮咳去痰(ちんがいきょたん)剤」(21%減)、9位「総合感冒薬」(21%減)とOTC(一般用)医薬品も苦戦が目立った。新型コロナの感染拡大でインバウンド客が減ったことも響いた。

 一方、「2020年、今年売れたものランキング」では、1位が「マスク」で前年に比べて4倍強売れた。2位は「殺菌消毒剤」(202%増)、3位「体温計」(149%増)、4位「うがい薬」(120%増)と、いずれもコロナの影響で大きな伸びを記録した。

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