8月の消費支出は6.9%減、11カ月連続のマイナス

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局
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消費者態度指数7月は1.1ポイント上昇の29.5、災害・コロナで伸び鈍化
総務省が発表した8月の家計調査によると、2人以上の世帯の消費支出は27万6360円と物価変動の影響を除いた実質ベースで前年同月比6.9%減だった。写真は千葉で5月撮影(2020年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

 総務省が発表した8月の家計調査によると、2人以上の世帯の消費支出は27万6360円と物価変動の影響を除いた実質ベースで前年同月比6.9%減だった。7月の7.6%減に比べてやや回復したものの、11カ月連続のマイナスとなった。

 新型コロナウイルス感染症の影響で外出自粛が続いていることから、航空運賃(95.9%減)や鉄道運賃(79.0%減)、パック旅行費(87.3%減)、飲酒代(64.7%減)などが大きく減った。在宅勤務の広がりで、背広服(82.3%減)や口紅(59.7%減)なども落ち込んでいる。

 一方で、マスクやガーゼを含む保健用消耗品(146.9%増)やゲームソフト等(79.5%増)、チューハイ・カクテル(44.4%増)、冷凍調理食品(21.6%増)などは前月より一段と支出が増えた。

 また、厚生労働省が発表した8月の毎月勤労統計調査(速報)によると、労働者(パートタイムを含む、従業員5人以上の事業所)の現金給与総額は1.3%減の27万3263円だった。実質ベースでは1.4%減で、6カ月連続の減少となった。

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