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週刊スーパーマーケットニュース 7月月次 客数マイナス傾向に歯止めか?

一週間のスーパーマーケットに関するニュースをまとめた週刊スーパーマーケットニュース。スーパーマーケット19チェーンの7月営業実績を、既存店の売上伸び率の順にまとめてみた。既存店売上の増加率はヤオコー、ベルクが前年比2ケタ増となり、それ以外の13チェーンも5%以上の伸びをみせた。客数は前年比マイナスの傾向は続くものの、マイナス幅は縮まり、中には前年をクリアしたスーパーマーケットもでてきた。買い物回数を減らしてまとめ買いする傾向は、少しずつ薄れてきたのだろうか?(8月14日~20日のニュースをまとめました)

istock.com/recep-bg

各社の7月営業実績(前年同月比)
客数はマイナス傾向にブレーキか

 スーパーマーケット19チェーンの7月営業実績を、既存店の売上伸び率の順にまとめてみた。既存店売上の増加率はヤオコー、ベルクが前年比2ケタ増となり、それ以外の13チェーンも5%以上の伸びをみせた。新型コロナウイルスの影響、豪雨や梅雨の長雨で伸びが鈍化するかに思われたが、7月は3月から6月と同様に高い伸びとなった。客数については、前年比マイナスの傾向は続くが、全体的に持ち直してきた模様。前年をクリアしたのが0.2%増のベルクだけとはいえ、他チェーンもマイナス幅が縮小している。商圏密度が濃い都市圏と薄いローカルで比較すれば、都市圏基盤のチェーンに大幅、ローカル基盤のチェーンに小幅な動きが見受けられる。

チェーン 全店売上 既存店
売上 客数 客単価
ヤオコー 17.3 13.5 ▲6.3 21.1
ベルク 16.9 11.8 0.2 11.6
マックスバリュ九州 15.8 8.1 ▲3.5 12
いなげや 7.3 7.5 ▲4.9 13.1
カスミ 8.3 7.3 ▲3.5 11.2
ライフ 8.5 7.1 ▲6.1 14
バロー 6.1 6.8 ▲3.6 10.9
マックスバリュ関東 5.9 6.8 ▲4.8 12.2
ハローズ 13.5 6.6 ▲1.7 8.5
オークワ 6.6 6.6
アークス 7.4 6.4 ▲3.3 10
丸久グループ 7.2 6.4 ▲3.4 10.2
アクシアル リテイリング 7.6 6.2 ▲4.3 11
ヨークベニマル 7.9 5.8 ▲4.1 10.3
U.S.M.H 6 5.3 ▲6.7 13
ヤマザワ 3.3 4.8 ▲2.8 9.3
マックスバリュ東海 109.9 4.6 ▲5.0 10
マルエツ 4.4 3.7 ▲8.9 13.9
アルビス 8.4 2.6 ▲6.5 9.6

(前年同月比:単位%)

カスミ
「タクシー買物代行支援事業」をスタート

 カスミは8月21日より、茨城県つくば市、市内タクシー事業者と協力し、スマホアプリを利用した「タクシー買物代行支援事業」をスタート(試行運用)する。利用者はタクシー事業者に電話で、カタログに掲載されている商品のなかから購入商品を連絡。タクシー事業者は「U.S.M.H公式アプリ」を利用して、スマートフォンで商品の注文と決済を行う。タクシー事業者は注文した商品をカスミ店舗で受け取り、利用者の自宅まで配達する。タクシー事業者の負担は少なくてすみ、買物代行事業がより簡易になる。試行運用期間は9月22日までで、本格運用を9月下旬から予定。

ヤオコー
7店舗目のネットスーパーサービス

 8月27日より、YAOKOネットスーパー川越的場店を開業し、サービスを開始する。三芳藤久保店、志木宗岡店、上福岡駒林店、川越南古谷店、川越今福店、川越山田店に続く7店舗目。利用者はパソコンやスマートフォンで商品を注文し、最短4時間で自宅に届けてもらえる。取扱商品は、チラシ商品、生鮮食品、日配食品、加工食品、デリカ商品など、顧客からの支持が高い約1万品目。

マックスバリュ西日本
各種証明書の自動交付サービス開始

 8月19日より順次、「住民票の写し」や「印鑑証明書」などの自治体の各種証明書が、店舗のマルチコピー機で発行できるサービスを、全182店舗で開始する。利用者はマイナンバーカードの所持が条件で、土・日・祝日の日付を気にせず、都道府県内外に関係なく、各種証明書を発行できるようになる。

イオン東北
「仙台・復興WAON」で144万円を寄付

 宮城県内のWAON加盟店、全国のイオングループ各社で、昨年3月から今年2月までに利用された「仙台・復興WAON」の金額の0.1%に相当する約144万円を、8月20日、仙台市の「仙台ふるさと応援寄附」へ贈呈する。寄付金は震災復興に役立てられる。今回までの累計金額は約1,032万円。

ライフコーポレーション
<近畿圏>「久原醤油あごだしと白だしを使用したおでん」
<近畿圏>「秋がぎっしり!スイートロール」

 ライフコーポレーションはチルドタイプの「久原醤油あごだしと白だしを使用したおでん」(税抜598円)を、8月16日に発売した。久原醤油の2種類のだしを使用した「おでんだし」に、こだわりの具材の「もち巾着」、「生芋こんにゃく」、「牛すじ」が入ったオリジナルおでん。近畿圏の全154店舗で販売中。

 同社はまた、近畿圏の店舗のインストアベーカリー“小麦の郷”で「秋がぎっしり!スイートロール」(税抜158円)を8月17日から発売。秋の旬の食材である栗、さつまいも、りんごをたっぷり使ったオリジナルパン。栗とさつまいもの甘味に、りんごの酸味がマッチした味わいを楽しめる。

コープみらい
「無洗米千葉県産ふさこがね」の生産者を応援

 コロナウイルス感染拡大で、臨時休校による給食の停止、延期などで影響を受けた生産者・産地の支援を行うため、学校給食や病院給食向けに提供する予定だった「多古町旬の味産直センター」の令和元年産「無洗米千葉県産ふさこがね」(5kg・税抜1,580円)を、店舗と宅配で販売する。8月21日から31日まで、千葉県、東京都、埼玉県の48店舗で、宅配は千葉県で行う。