東芝、4─6月期は126億円の営業赤字 コロナ影響493億円

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8月12日、東芝は、2020年4―6月期の連結営業損益(米国基準)が126億円の赤字だったと発表した。写真は都内で2017年1月撮影(2020年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 12日 ロイター] – 東芝は12日、2020年4―6月期の連結営業損益(米国基準)が126億円の赤字だったと発表した。四半期での赤字は3年半ぶり。78億円の黒字だった前年同期から一転した。新型コロナウイルスの影響が493億円あった。

中国向け半導体製造装置の設置に遅れが生じたほか、ハードディスク工場の稼働が低下した。車載向け半導体や複合機、POSシステムの需要も減少した。新型コロナの感染拡大を受けた政府の要請に基づき、4―6月に休業日を集中させたことで、国内の稼働は昨年から10%減少した。中国向け半導体装置の設置の遅れは今期中に取り戻すとしている。

固定費を削減したことなどもあり、コロナの影響や構造改革費用など一時的な要因を除いた「コア営業損益」は379億円の黒字だった。前年同期のコア営業損益は90億円だった。

21年3月期の営業利益予想は前年比前期比15.7%減の1100億円で据え置いた。リフィニティブがまとめたアナリスト予想の平均は1285億円。コロナの感染拡大の影響を7―9月に220億円、下期に220億円それぞれ見込むとした6月時点の予想から変更はない。極端な為替変動がなく、感染第2波の経済への影響も限定的なものにとどまるという前提に基づいている。

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