100円ショップ大手のセリアは7月31日、2021年3月期の営業利益が前期比5.1%増の185億円になる見通しだと発表した。5月に発表した従来予想では、6.3%減の165億円を見込んでいたが、一転して増益となりそうだ。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言の発令を受け、商業施設内の店舗を中心に休業していたが、当初の見込みより早く営業を再開できたことに加え、緊急事態宣言解除後の需要が伸びていることもあり、20年4〜6月期の売上高が想定を上回った。21年3月期の売上高は前期比6.2%増の1928億円、純利益は5.2%増の127億円を見込む。
同時に発表した20年4〜6月期の業績は、売上高が前年同期比11.1%増の486億円、営業利益が28.2%増の50億円、純利益が30.4%増の34億円だった。緊急事態宣言発令で4月は226店舗を臨時休業したため、同月の既存店売上高(直営ベース)は前年同月比2.7%減となったが、5月は8.3%増、6月は9.8%増と好調で、4〜6月期の既存店売上高は5.0%増となった。