[21日 ロイター] – 米飲料大手コカ・コーラが21日発表した第2・四半期決算(4─6月)は、売上高が28%減となった。新型コロナウイルス流行に伴いレストランや劇場、スポーツ会場が閉鎖されたことで「最も困難な」四半期になったという。
もっとも第2・四半期の利益が予想を上回ったことで、株価は3%超上昇した。
クインシー最高経営責任者(CEO)は「規模の大きさにかかわらず、コロナ感染の新たな波が到来する可能性を軽視することはできない。いずれにせよ、第2・四半期が最も困難で最も影響を受けた四半期だったことは間違いない」と述べた。
需要を示すユニットケース販売数量はロックダウン(都市封鎖)措置の緩和に伴い改善。4月は約25%減少していたが、6月には約10%減となり、7月は現時点で1桁台半ばの減少となっている。
第2・四半期の販売数量は16%減。「コカ・コーラ」が7%減、その他の炭酸飲料が12%減となった。紅茶・コーヒーの販売数量は、西欧でのコスタ店舗の一時閉鎖に伴い31%減少した。
調整後売上高は71億8000万ドル。リフィニティブのIBESデータの予想とほぼ一致した。株主帰属の純利益は32%減の17億8000万ドルだった。
1株当たり利益は0.42ドル。アナリスト予想平均は0.40ドルだった。
ジェフリーズのアナリストは「過去数週間で第2・四半期決算へのハードルはかなり下がっていた。投資家は6月から7月初めの販売数量に注目した」と述べた。