貿易収支6月は2688億円の赤字、上半期輸出は09年以来の減少率に

2020/07/21 10:33
ロイター

東京の港湾地区
7月20日、財務省が発表した6月貿易統計速報は、貿易収支が2688億円の赤字だった。ロイターの予測中央値は358億円の赤字だった。東京の港湾地区で2019年5月撮影(2020年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 20日 ロイター] – 財務省が20日発表した6月貿易統計速報は、貿易収支が2688億円の赤字で、3カ月連続の赤字となった。新型コロナウイルス感染拡大の影響で輸出入とも減少傾向が続いている。2020年上半期の輸出は前年比15.4%減となり、リーマン・ショック後の2009年(42.7%)以来の落ち込みとなった。

輸出は前年同月比26.2%減(5月は28.3%減)だった。輸出の減少は19カ月連続で、減少率はロイターの予測中央値24.9%減より大きかった。主な減少品目としては、自動車が前年比49.9%減、自動車の部分品が同52.3%減だった。

輸入は同14.4%減で、5月の同26.2%からマイナス幅は縮小。ロイターの予測中央値は16.8%減。主な減少品目は原粗油(同71.8%減)、自動車(69.2減)だった。

2020年上半期の貿易統計(速報)は、2兆2395億円の赤字で、4期連続の赤字となった。

対中輸出持ち直し、対米輸出は依然減少率大きく

中国向けの輸出は0.2%減。6カ月連続の減少となったものの、5月の1.9%減から減少率は縮小した。非鉄金属、自動車などの輸出が増加した。中国からの輸入は0.8%増で、2カ月ぶりにプラスとなった。

対米輸出は46.6%減。5月の50.6%減から縮小したが、依然として減少率は大きい。主に1500ccの自動車、航空機などの原動機、自動車の部分品が減少した。輸入は12.6%減だった。

回復ペースは緩慢、海外企業の設備投資先送り懸念も

みずほ総研経済調査部エコノミストの川畑大地氏は、5月をボトムに輸出入とも底打ちしたと指摘。一方、回復ペースは緩慢なもになると予測する。

川畑氏は自動車輸出の回復に伴い、自動車部分品、原動機などが持ち直すとみている。だが、企業収益の悪化によって海外企業の設備投資が先送りされる可能性を指摘し、「7-9月期以降は設備投資の縮小から、一般機械、建設用機械など資本財周りの輸出が減少するだろう」と述べた。

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