ローソン、21年2月期の営業利益は44%減、新型コロナで売り上げ落ち込む

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局
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ローソンは7月9日、2021年2月期の連結営業利益が前期比44.4%減の350億円になる見通しだと発表した。

 ローソンは7月9日、2021年2月期の連結営業利益が前期比44.4%減の350億円になる見通しだと発表した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、第1四半期(20年3〜5月期)に主力の国内コンビニエンスストア事業の業績が落ち込んだことが主な要因。

 同社は新型コロナの影響が見通せないことから今期の業績予想を未定としていたが、第1四半期決算の発表に合わせて、再度の緊急事態宣言の発出など社会的制限が実施されないことを前提に業績予想を算出した。営業総収入は8.2%減の6700億円、純利益は75.1%減の50億円を見込む。

 同時に発表した第1四半期の連結業績は、営業総収入が前年同期比13.1%減の1553億円、営業利益は81.6%減の26億円、純損益は41億円の赤字(前年同期は71億円の黒字)だった。

 国内コンビニ事業は、生鮮食品も扱う「ローソンストア100」は巣ごもり需要の高まりで売り上げが伸びたものの、「ローソン」における客数と売り上げが大きく減少した。営業総収入は12.7%減の1027億円、営業利益は80.3%減の21億円だった。

 一方、高級スーパーの成城石井事業は、営業総収入が8.0%増の251億円、営業利益は14.1%増の26億円と増収増益だった。駅構内や大型商業施設内などの一部店舗は新型コロナの影響で臨時休業や時短営業を行ったが、生鮮品を中心に売り上げが伸びた。

 チケット販売や映画館の運営を行うエンタテインメント関連事業は、イベントや興行の中止・延期が響いて売り上げが大幅に減少。営業損益は9億円の赤字となった。中国が中心の海外(コンビニ)事業も臨時休業や時短営業の影響があり、営業損益は11億円の赤字だった。

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