週刊コンビニニュース ローソン、セブン、ファミマのコロナウイルス緊急支援協力

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局
Pocket

1週間のコンビニに関するニュースをまとめた『週刊コンビニニュース』。新型コロナウイルスの感染拡大が、医療崩壊寸前の状況にまで進行している。そうしたなか、CVS各社は、医療関係者への協力を中心とした緊急支援に動き出した。3社の活動をまとめた(4月14日〜20日のニュースをまとめました)。

医療現場
iStock.com/byryo

コンビニ各社3月月次営業実績
コロナウイルス感染症拡大が直撃

 テレワークの導入や学校の一斉休校、イベントの自粛が広がり、来店客数が大幅にダウン。3月の売上は軒並み落ち込んだ。
ファミリーマートは、特に平日の夜間および週末の客数が減少し、既存店の客数は前年比▲10.1%となったほか、ローソンも▲7.7%と低迷した。ポプラは、ホテル内店舗やオフィス内店舗を中心とする施設内店舗が不振で、▲12.7%まで激減。ミニストップは▲4.6%となったものの、在宅時間が増え、家庭で飲食する機会が増えたことにより、ディリー食品、調味調材、冷凍食品などが前年比2ケタ増となった。また、ファストフード部門は来店客数が減ったものの、販売金額は前年を上回った。

<対前年増減率>

企業 全店売上 既存店ベース
売上 客数 客単価
セブン-イレブン ▲3.2 ▲3.2 ▲7.1 4.2
ファミリーマート ▲7.5 ▲7.6 ▲10.1 2.5
ローソン ▲3.2 ▲5.2 ▲7.7 2.7
ミニストップ ▲8.8 ▲2.1 ▲4.6 2.6
ポプラ ▲5.9 ▲10.9 ▲12.7 2.1

単位:%

CVS各社のコロナウイルス緊急支援協力
医療関係への支援活動始まる

 新型コロナウイルスの感染拡大が、医療崩壊寸前の状況にまで進行している。そうしたなか、CVS各社は、医療関係者への協力を中心とした緊急支援に動き出した。

<セブン-イレブン>

 4月17日から5月10日までの24日間、全国のグループ店舗で募金活動を行う。募金については、公益財団法人日本財団を通じて、新型コロナウイルス対策費用として医療関係に役立ててもらう。

<ファミリーマート>

 緊急事態宣言が発令された自治体の医療関係者および感染者、軽症者・無症状者が宿泊する施設などで、療養の際に必要な品物を無償提供する。5月30日までを見込む。

  • 第1弾・・・・・療養を行う宿泊施設を開設している「あいち健康の森健康科学総合センター健康宿泊館」に支援物資/PB「津南の水600ml」2,400本、PB「フルーツミックス500ml」2,400本
  • 第2弾・・・・・「スーパーホテル大阪温泉」への支援物資/PB「緑茶600ml」「烏龍茶600ml」「ジャスミン茶600ml」合計548本、PB菓子「クランベリールビーチョコ」 200個、「スーパー大麦入りラスクジェノベーゼ味」300個
  • 第3弾・・・・・医療関係者へ「雨合羽(レインコート)」5,000枚提供(大阪市と連携して詳細決定)

<ローソン>

 軽症者・無症状者を受け入れる宿泊施設での食事を提供する体制を整備した。また4月13日、本部内に、自治体や自治体指定施設窓口からの相談を受ける窓口を設置(0120-45-3963)。提供商品は弁当を中心に、おにぎり、ベーカリー、飲み物などを準備する。朝食、昼食、夕食の1日1~3回の選択ができる。

ローソン
おにぎり包材に植物由来のフィルムを使用

 ローソンは手巻おにぎり全商品、直巻おにぎり、セットおにぎりの包材について、一部に植物由来のバイオマス原料を使用することや、包材の厚みを薄くするなどの仕様変更を行う。これにより、年間約153トンのプラスチック削減につなげる。

セブン-イレブン
「ふんわりクリームシフォン」

 セブン-イレブン・ジャパンはふんわりとした食感のシフォンケーキに、ホイップクリームを合わせた新しいスイーツ「ふんわりクリームシフォン」(税抜168円)を、4月21日から順次発売する。シフォンケーキをふんわりとした食感に仕上げるため、メレンゲを泡立てて生地に混ぜ合わせ、低温でじっくりと焼き上げた。口どけのよいホイップクリームと合わせた、食べ進みのよいスイーツ。

ファミリーマート
“2020年ファミマのフラッペ”

 ファミリーマートは“2020年ファミマのフラッペ”を、4月18日から順次発売。第1弾として、江崎グリコの人気カップアイス「江崎グリコぎっしり満足!チョコミント」とコラボした、「ぎっしり満足!チョコミントフラッペ」(税込298円)を発売する。

ローソン
“生”シリーズの「ブッセ」と「バウムクーヘン」他

 ローソンは、「バスチー」をはじめとする、素材、食感、見た目などにこだわった“新感覚スイーツ”の新作として、生クリームを使用し、“しっとり”食感を追求した“生”シリーズの「生ブッセ-(チーズ&カスタード)-」(税込195円)、「生バウム-生バウムクーヘン-」(税込165円)を、4月14日に発売した。
 昨年3月の「バスチー」を皮切りに、「パリとろ-パリとろブリュレ-」、「ふわしゅわ-ふわしゅわスフレ-」などの新感覚スイーツを発売し、累計で36種類・8,700万個以上の販売実績を持つ。バスチー販売以降、チルド和洋菓子カテゴリーの既存店売上は、13ヶ月連続で前年を上回っている。

 ローソンはまた、オリジナルフライドフーズ「からあげクン」の新定番として、「からあげクン レモン味」(税込216円)を、4月14日に発売。国産原料を使用し、国内工場で製造する「からあげクン レモン味」は、定番のレギュラー、レッド、北海道チーズ味に続く商品で、17年ぶりに新定番となった。

ミニストップ
今年の「ハロハロ」第1弾、他

 ミニストップは、1995年以来、25年間支持されている人気の商品「ハロハロ」の2020年の第1弾として、[ラムネ、パチパチグレープ、果実氷いちご]を4月17日に発売した。5月1日からは、第2弾として「ハロハロ果実氷白桃」を発売する。
「ハロハロ ラムネ」(税込289円)/「ハロハロ パチパチグレープ」(税込343円)/「ハロハロ果実氷いちご」(税込348円)/「ハロハロ果実氷白桃」(348円)

 ミニストップはまた、クリーミーなチーズソースが入った「チーズinチキン」(税込259円)を、4月17日から順次発売。鶏むね肉だけを使用したチキンナゲットに、「Kiri®クリームチーズ」を使ったチーズソースを加えた。さっぱりとしたさわやかな口当たりが特長。

人気記事ランキング

© 2024 by Diamond Retail Media

興味のあるジャンルや業態を選択いただければ
DCSオンライントップページにおすすめの記事が表示されます。

ジャンル
業態