DCMホールディングス、中期経営計画で3年後は収益改善めざす

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DCMホールディングスの2020年2月期決算は、売上高が前年同期比で2%減の4300億円、営業利益は0.9%減の208億円の減収減益となった。

 DCMホールディングスの2020年2月期決算は、売上高が前年同期比で2%減の4300億円、営業利益は0.9%減の208億円の減収減益となった。天候不順や前年の災害需要の反動減・消費税増税が影響した。経常利益は、コスト削減・持分法投資利益改善により、1.0%増の201億円とかろうじて増益を確保した。

 同社は17年4月に、20年2月期を最終年度とする中期経営計画を策定していたが、同計画からは、売上高が300億円の未達、営業利益は22億円の未達となった。

 この3年間の成果として、商品改革としてDCMブランドの売上高構成比が17年2月期の実績から6.4ポイント(pt)アップして21.4%に、間接コスト約40億円を削減など、一定の効果を上げたとしている。課題として、坪あたり売上高の減少、新規事業・新業態開発、DIYの需要拡大、客数増加、物流・システム改革などが、この3年間で充分に進まなかったことをあげており、これらが影響して、中期計画が達成できなかったとしている。

 同時に同社は、23年2月期を最終年度とする中期経営計画を発表。売上高は4330億円と20年2月期から30億円増の小幅な目標を掲げた。一方収益向上に力を入れ、営業利益は同42億円増の250億円(営業利益率1.0ptアップの5.8%)、経常利益は同43億円増の244億円、当期純利益は27億円増の164億円、ROE(株主資本利益率)は同0.4ptアップの7.5%をめざす。

 なお、昨年12月に、事業会社のDCMカーマ、DCMダイキ、DCMホーマック、DCMサンワ、DCMくろがねやの5社が、21年3月に統合することを発表している。

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