高島屋、21年2月通期営業予想を見送り 新型コロナの影響読めず

ロイター
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高島屋
20年2月期の連結営業利益は、前年比4%減の256億円となった。 写真gettyimages/mizoula

[東京 13日 ロイター] – 高島屋は13日、2021年2月期の連結営業利益予想の公表を見送ると発表した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で通期業績を見通すことが困難であるため。年間配当は24円となる見通し。

会見した村田善郎代表取締役社長は、今期は業績に与える不確定要素が多く、業績予想については「未定」としながらも、新型コロナ感染拡大の長期化は「甚大な影響を与えてくる」との見方を示した。

同社は、現時点で計14店舗の商業施設で食料品売り場以外を当面の間臨時休業としている。今後の営業については、新型コロナ感染拡大や医療現場の状況と顧客のニーズを見極めながら判断していくという。

20年2月期の連結営業利益は、前年比4%減の256億円で、リフィニティブがまとめたアナリスト予想平均263億円を下回った。消費増税や暖冬の影響に加え、新型コロナ感染拡大に伴うインバウンド売り上げの減少や国内需要の冷え込みが響いた。

高島屋は同日、SBI証券との業務提携を発表した。対面・インターネットの両方で金融サービスを提供し、利益と顧客の拡大を目指すという。

*内容を追加しました。

 

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