2月のホームセンターの業績が伸びている。新型コロナウイルス感染による影響で、衛生用品や、品薄になるという噂が広まった紙製品の販売が伸びたことが影響した。また暖冬少雪の影響で暖房、除雪用品などは低調だったが、肥料農薬や自転車などが例年より早めに動いたことも売上に反映した。
3月3日現在で、月次業績を発表しているところでは、コメリが既存店ベース売上高前年同月比で6.9%増。客数は11.9%増と2ケタの伸びだった。一方、客単価の増減率では、衛生用品などの単価の低い商品が売れ筋となったために4.4%減だった。
同様に、ジュンテンドー(ホームセンター店舗)は売上高10.3%増、客数は11.1%増。アークランドサカモトは消費税増税前の駆け込み需要でプラスだった10月(20日締め)以来4カ月ぶりの売上高1.9%増。客数4.0%増だった。
経済産業省が発表した商業動態統計速報によると、ホームセンターの1月の売上高は2326億円(前年同月比1.5%減)。
商品別は、DIY用具・素材0.2%減、電気10.2%減、インテリア5.0%減、家庭用品・日用品1.6%増、園芸・エクステリア3.5%減、ペット・ペット用品3.0%増、カー用品・アウトドア4.0%減、オフィス・カルチャー1.1%減。
今後の感染拡大の状況により、消費者が外出を控えたり、消費意欲の減退も懸念され、3月以降の業績は楽観視できない。