アサヒ、今期営業利益1%増の2035億円と予想 韓国不買の影響

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2月13日、アサヒグループホールディングスは、2020年12月期の連結業績予想を発表した。写真は都内で2016年5月撮影(2020年 ロイター/TORU HANAI)

[東京 13日 ロイター] – アサヒグループホールディングスは13日、2020年12月期の連結業績予想(国際基準)を発表した。営業利益は前年比1.0%増の2035億円とした。リフィニティブがまとめたアナリスト14人の予想平均は2415億円。売上収益は2.2%増の2兆1350億円、当期利益は0.6%増の1430億円を見込む。

国内事業では主力ブランドの強化を通じて増益を目指し、国際事業では各地域で確実な成長を果たすことで過去最高の売上収益を見込む。年間配当予想は1株当たり106円(前年実績は100円)とする。

同社は昨年の7月にABインベブから豪カールトン&ユナイテッドブリュワリーズ(CUB)を約1兆2000億円で買収することで合意した。CUB事業の買収に関して、勝木敦志常務取締役兼常務執行役員兼CFOは「今回の業績予想には含まれていない。CUB事業を見込んだ業績予想は、買収後速やかに発表する予定」とした。

同時に発表した2019年12月期決算は連結営業利益が前年比4.9%減の2014億円、売上収益は1.5%減の2兆0890億円、当期利益は5.9%減の1422億円だった。売上収益は国際事業が外貨安の影響を受けたことに加え、国内酒類事業の夏場の天候不順により販売数量が減少した。事業収益では原材料費の高騰も響いた。勝木氏は「天候不順による影響は大きかったと感じている」とした。

去年の7月から続いている韓国における不買運動について、勝木氏は「今も続いていて、売り上げがほとんどなくなった」とし、約30億円規模のマイナス影響が生じたと述べた。ことしについても「やや保守的かもしれないが、20億円規模の影響が続くのではないか」との見解を示した。

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