[東京 5日 ロイター] – 三菱商事 は5日、2019年4─12月期(国際会計基準)の連結当期利益は前年比15.6%減の3733億円だったと発表した。主力の金属資源の減益や石油化学の不振が重しとなった。
売上高に当たる収益は、石油化学事業での取引数量減少などで前年同期比6.2%減の1兆4295億円となった。利益面では、金属資源分野で原料炭の市況下落や生産コスト上昇で減益となったほか、石油化学分野が原油デリバティブ取引の関連損失などで赤字に転落したことが響いた。
増一行最高財務責任者(CFO)は「米中摩擦などでの世界経済減速、事業環境悪化、市況低迷で引き続き厳しい結果になった」と総括。
新型肺炎に関しては、短期的には「直接的な影響はない」としたが、世界的に感染が拡大していることを踏まえ、資源価格や経済活動、市況への影響を注視していくと述べた。
2020年3月期通期当期利益予想は前年比12.0%減の5200億円で据え置いた。