米コールズやホーム・デポの見通しさえず、年末商戦期待に冷や水

ロイター
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コールズ店舗外観
11月19日、米百貨店コールズとホームセンター大手のホーム・デポが発表した四半期決算と業績見通しはともにさえない内容となり、今年の年末商戦に向けた市場の期待に水を差す格好となった。写真はコールズのロゴ、コロラド州で2014年2月撮影(2019年 ロイター/Rick Wilking)

[19日 ロイター] – 米百貨店コールズとホームセンター大手のホーム・デポが発表した四半期決算と業績見通しはともにさえない内容となり、今年の年末商戦に向けた市場の期待に水を差す格好となった。

コールズは通期の利益見通しを1株当たり4.75─4.95ドルとし、従来の同5.15─5.45ドルから引き下げた。

第3・四半期の既存店売上高の伸びは0.4%と前年同期の2.5%から鈍化し、アナリスト予想の0.76%を下回った。調整後1株利益も0.74ドルと、市場予想に届かなかった。

同社は年末商戦に向け販促費を増やす必要があり、通年の収益は圧迫されると警告した。

ホーム・デポは、オンラインと実店舗の販売融合が予想通りに実を結んでいないとし、通期売上高の伸びを従来の2.3%から約1.8%に下方修正した。見通し引き下げは今年2回目となる。

第3・四半期の既存店売上高の伸びは3.6%と、リフィニティブの予想である4.7%を下回った。純利益は27億7000万ドル(1株当たり2.53ドル)と、予想の1株2.52ドルをわずかながら上回った。

CFRAリサーチのアナリスト、カミラ・ヤヌシェフスキー氏は「業界内で競争激化が進んでいるほか、消費者の財布のひももますます固くなっている」と指摘した。

全米小売業協会(NRF)の調査によると、米国民の79%が対中関税の影響で年末商戦の支出は拡大すると懸念している。今年の年末商戦の売上高は4%の伸びを見込む。

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