アマゾン、物流費増で9四半期ぶりの減益に、7〜9月期

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局
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amazon シリコン バレー本社
iStock.com/Andrei Stanescu

 米アマゾン・ドットコムが発表した2019年7〜9月期決算は、純利益が前年同期比26.0%減の21億3400万ドル(約2300億円)と9四半期ぶりの減益となった。北米のEC(インターネット通販)事業で、有料のプライム会員向けの配送を最短2日から1日に短縮するサービスを始めたことに伴う物流費の増加などで、販売管理費が26.4%増加したことが主な要因。売上高は23.7%増の699億8100万ドル、営業利益は15.2%減の31億5700万ドルだった。

 事業セグメント別では、北米事業の売上高が24.1%増の426億3800万ドル、営業利益が36.9%減の12億8200万ドルで増収減益。国際事業の売上高は18.0%増の183億4800万ドル、営業損益は3億8600万ドルの赤字(前年同期は3億8500万ドルの赤字)。クラウドサービスのAWS(アマゾン・ウエブ・サービス)事業の売上高は34.7%増の89億9500万ドル、営業利益は8.9%増の22億6100万ドルだった。堅調なAWS事業が、全体の営業利益の7割を稼ぎ出した。

 2019年1〜9月期累計での業績は、売上高が前年同期比20.3%増の1930億8600万ドル、営業利益が23.5%増の106億6200万ドル、純利益が18.1%増の83億2000万ドルと増収増益だった。

 19年10〜12月期決算については、売上高は11〜20%増の800億〜865億ドルと増収を見込むが、営業利益は前年同期の38億ドルに対して12億〜29億ドルにとどまりそうだ。

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