ファーストリテイリングが発表した2019年8月期の連結業績(国際会計基準)は、海外ユニクロ事業の営業利益が1389億円となり、国内ユニクロ事業の1024億円を上回った。中国と東南アジアを中心に順調に収益を拡大している。
国内ユニクロ事業は暖冬の影響や春夏物の在庫処分で粗利益率が下がり、前期比13.9%の営業減益だった。一方、グレーターチャイナ(中国・香港・台湾)、東南アジア・オセアニア地区が2ケタの増収増益となった海外ユニクロ事業の営業利益は16.8%増加した。営業利益率を見ても、国内の11.7%に対して海外は13.5%と上回っている。
このほか、大きいサイズのスウェットやニット、Tシャツがヒット商品となったジーユー事業の営業利益が2.4倍増となったこともあり、連結営業利益は9.1%増の2576億円と過去最高を更新した。
20年8月期の連結業績は、売上収益が4.8%増の2兆4000億円、営業利益が6.7%増の2750億円を見込む。グレーターチャイナは2ケタの増収増益、東南アジア・オセアニア地区も大幅な増収増益を見込んでいる。期末時点での店舗数は国内ユニクロ事業の817店舗に対して、海外ユニクロ事業が1520店舗と2倍近くに増えそうだ。