週刊スーパーマーケットニュース ヨークベニマル小名浜店がオープン

ダイヤモンド・チェーンストア編集部
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 1週間のスーパーマーケットに関するニュースをまとめた『週刊スーパーマーケットニュース』。今週はヨークベニマルとダイエーが新店をオープンした。ヨークベニマルは旧店が老朽化を受けてのスクラップ&ビルドによる新店。どんな新しい取り組みが見られるのだろうか(9月13日~19日)。

ヨークベニマル店舗外観
※写真はヨークベニマル取手店

① ヨークベニマル
「小名浜店」オープン

 旧ヨークベニマル小名浜店が老朽化したことにより昨年7月に休業。同じ場所で9月20日、新しく生まれ変わる。バリアフリー新法の認定を受けている店舗で、これで同社の認定店舗は126店舗となった。
2km圏内の世帯数は約1万1,300で、約2万9,100人が居住。子育て世代が多く住む地域にもなっている。リニューアルした小名浜店の主な特徴は、以下のとおり。

①顧客の日常の食卓や暮らしをより「楽しく、豊かに、便利に」するため、商品の鮮度や味、品質にこだわり、いわき市で馴染みのある地域商品や、簡便・即食・適量サイズなどの品揃えの充実を図った。
②発砲スチロールトレーや牛乳パックの分別回収に積極的に取り組み、「私のお買い物かご」やマイバック利用の推進活動を実施し、ゴミの削減に努める。
③10月18日からは、「ペットボトル自動回収機」、「古紙回収機」を併設した『リサイクルステーション』を導入し、循環型リサイクル活動に積極的に取り組む。
④車椅子でも安心して利用できる駐車場や店内通路をはじめ、多目的トイレや点字ブロック、出入口へのスロープ設置など、人にやさしい店づくりに取り組み、バリアフリー新法の認定を受けている。
⑤店内施設のオール電化により、省エネや環境対策に配慮した店づくりを進める。

  • 所在地・・・・・福島県いわき市小名浜愛宕町7-2
  • 売場面積・・・513坪
  • 年商見込・・・13億円
  • 駐車台数・・・92台
  • 従業員数・・・75名(正社員12名、地元採用者63名)
  • テナント・・・惣菜/寿司/ベーカリー/クリーニング/ATM(セブン銀行・大東銀行)

② ダイエー
「イオンフードスタイル藤井寺店」オープン

イオンモールが運営する「イオン藤井寺ショッピングセンター」の1階に9月14日、核店舗としてオープンした。イオンモールが運営する商業施設内への出店は、近畿エリアでは初となる。
「イオンフードスタイル藤井寺店」の主な特徴は、以下のとおり。

①美味しいものが店内でも家庭でも食べられる、独自のメニューや新商品を充実させた。例としては、バイオーダー形式で調理した出来立ての食事を、その場で気軽に楽しめる「ちょいゴチ」コーナーを「肉バル」業態で展開。また、ダイエーグループのパン専門店「ポンテ」を導入し、店内で焼き上げたパンを約70品目提供する。さらに、幅広い世代に人気のある巻寿司の品揃えを強化したほか、「オリーブオイルで食べるYASAI巻寿司」、「レモンと塩で食べるローストビーフにぎり」などの創作寿司も、新たに展開した。
②「鮮度」、「ローカル」、「健康」にこだわった商品・サービスを充実させた。SQF(Safe
Quality Food)の認証取得農場で肥育した国産黒毛和牛「さつま姫牛」の品揃えや、島根産の生魚を販売する「島根のお魚市」、大阪南部で採れた野菜(なす、小松菜、青葱など)を中心とした地元野菜コーナーの展開などが、例として挙げられる。また、キッチンサポートコーナー『dai-docoro』では、旬の食材を使用した料理やレシピの提案など、食に関する情報を発信していく。なお、顧客の野菜の摂取状況を数値で測定する「ベジメータ」を、国内のスーパーマーケットでは初めて導入した。
③環境問題や地域経済の活性化に貢献するため、家庭で消費されずに残っている未開封で賞味期限内の加工食品の提供を顧客に呼びかけ、寄せられた食品をフードバンク団体に寄贈する「フードドライブ活動」を10月から開始。また、「ちょいゴチ」コーナーでは、脱プラスチックに向けた取り組みとして、紙製ストローを導入した。

  • 所在地・・・・・大阪府藤井寺市岡2-10-11
  • 売場面積・・・550坪

③ ライフコーポレーション
アマゾン「Prime Now」のサービス開始

アマゾンジャパンが運営するアマゾン・プライム会員向けサービス「Prime Now」を通じて、ライフで取り扱う生鮮食品や惣菜の販売を、9月12日から開始した。
配送エリアは東京都内の7区(新宿区、板橋区、練馬区、北区、中野区、豊島区、杉並区、以後順次拡大)。新鮮な野菜や果物、鮮魚をはじめ、手作りの惣菜や焼き上げパン、「ライフプレミアム」・「スマイルライフ」などのPB商品、合計数千点を「Prime Now」を通じて提供する。アマゾンの配送ネットワークを利用し、最短2時間で届ける。配送時間帯は12時から22時で、時間指定も可能。注文金額は2,000円以上で、配達料は1万円以上が無料となる。利用条件として、アマゾン・プライムへの会員登録が必要となる。

④ マックスバリュ西日本
頂点を目指した新商品「鳥まるからあげ」

 “からあげ界”の頂点を目指して新たに開発した「鳥まるからあげ」を9月18日、広島、兵庫、岡山、山口、香川、愛媛の6県142店舗で発売開始した。鶏肉は大きめにカットしたものを使用し、2種類の醤油とりんご果汁をブレンドして、食べ飽きないようなやさしい味付けに仕上げた。店内で丁寧に揚げた、薄衣のさくっとした食感と肉汁あふれるジュワっとした食感が楽しめる。188円(税抜)/100g。

⑤ マックスバリュ西日本
広島神楽に寄付金贈呈

9月28日、「広島神楽後継者育成事業」での寄付金290万円を、広島広域都市圏“神楽”まち起こし協議会に贈呈する。2017年からの贈呈額総額は647万円となった。

⑥ 日本生協連
パッケージングコンテストで包装賞を受賞

 フンドーキン醤油で製造しているコープのドレッシング用段ボールが、『2019年日本パッケージングコンテスト』において、王子コンテナー、王子産業資材マネジメントと3者共同で「アクセシブルデザイン包装賞」を受賞した。今回の受賞は、段ボール側面に一周させた波形のミシン刃を引っ張ることで、簡単・きれいに分別が可能な形状としたことにより、従来の半分程度の時間で開封でき、作業者の負担を軽減させ、カットテープを使わないことで、ごみの削減とコストの削減にもなったことが評価された。

⑦ コープみらい
立教大学で寄付講座を開講

 地域社会づくりへの参加と社会貢献活動の一環として、立教大学コミュニティ福祉学部(新座キャンパス)で9月25日から1月15日、全14回の寄付講座「地域コミュニティと生協」を開講する。コープみらいが行う寄付講座は、2009年から埼玉大学で4年間、2013年から聖学院大学で4年間実施していて、立教大学では2017年から4年契約で寄付講座を実施し、今年で3年目になる。単位は2単位。

⑧ コープみやぎ
「地域食堂」オープンでコミュニティ強化

 誰でも気軽に立ち寄れて、誰かと一緒に食事や会話を楽しめる場として、地域食堂「こやぎちゃん」(生協文化会館アイトピア・宮城県石巻市)をオープンする。初回は9月21日で、以後は毎月1回の開催を予定。地域の住民が集うコミュニティの拠点として、助け合い・支え合う地域づくりに貢献する。

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