[東京 21日 ロイター] – 日本百貨店協会が21日発表した5月の全国百貨店売上高は、店舗数調整後で前年比0.8%減の4443億円と、2か月連続マイナスになった。
5月は、改元による祝賀ムードや10連休となったGWが売り上げにプラスに働いた一方で、連休後には反動減がでたほか、改装による売り場面積減も響き、月次売り上げは前年実績に届かなかった。
顧客別では、訪日外国人向け売り上げが8.0%増と好調が続いている一方で、国内市場は1.4%減とさえない動きになった。
商品別にみると、化粧品や高額品を中心に、雑貨が4.0%増と4カ月連続のプラス。化粧品はUV対策商品、スキンケアなどが伸び、高額品もラグジュアリーブランドや時計・宝飾を中心に活況となった。一方、食料品は0.8%減と3カ月ぶりマイナスに転じた。生鮮食品が苦戦した。主力の衣料品が2.5%減となったほか、身のまわり品も1.2%減と振るわなかった。
調査対象の百貨店は78社・215店舗。東京地区も前年比1.6%減と、2カ月連続マイナスとなった。