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テスラ、「過去最高の四半期」十分あり得る 株主総会でマスク氏

米テスラのイーロン・マスク最高経営責任者
6月11日、米テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO、写真)はの株主総会で、テスラは「あらゆるレベルで過去最高の四半期を達成する可能性が十分にある」との見方を示した。写真はニューヨークで4月撮影(2019年 ロイター/Shannon Stapleton)

[11日 ロイター] – 米テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は11日の株主総会で、テスラは「あらゆるレベルで過去最高の四半期を達成する可能性が十分にある」との見方を示した。

これを受け、投資家の間では需要低迷を巡る懸念が和らぎ、株価は時間外取引で3.6%上昇した。

マスク氏は、量産目標を年内に達成できるとの見通しも示した。

テスラは第1・四半期の納車台数が31%減少したことを受け、アナリストの間でテスラ車への需要を巡り懸念が浮上していた。

テスラはこれまでに、第2・四半期に9万─10万台を納車する計画を明らかにしている。第1・四半期は6万3000台だった。2019年の年間納車台数は36万─40万台を目指している。

マスク氏は総会で「成長率が高い場合、黒字を達成するのは難しい」とした上で、「キャッシュフローの黒字化」に自信を示した。

今夏に電動ピックアップトラックを発表するほか、来年終盤にセミトラックの生産に乗り出す計画も明らかにした。また、年内に電池に関する投資家説明会を開きたいとの考えを示し、電池生産の重要性を強調した。

中国や欧州での生産に関しては「関税や非常に長い輸送チェーン、高い輸送費を回避することで、はるかに手ごろな価格を実現できる」とし、欧州工場の建設場所は年内に決定する可能性が高いと述べた。インドでは来年までに販売を開始する見通しとした。

マスク氏はさらに、一段のコスト削減に向け、電池生産に欠かせない資源の採掘に参入する可能性にも言及。「できるだけ速いペースで規模を拡大できるよう、必要なことは何でもする」と語った。