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週刊スーパーマーケットニュース
マックスバリュ西日本 山陰地方に「ザ・ビッグ」初出店

1週間のスーパーマーケットに関するニュースをまとめた『週刊スーパーマーケットニュース』。ローカルスーパーマーケットが生き残ることが厳しい現実を垣間見る。地方では都市部と言えども人口減、在郷地域や過疎部に行けば高齢者層が圧倒的に多くなり、かつての商圏は状況が一変する。経営努力を怠ったのか、方策は大手に依拠せざるを得ないのか。小売業の不易なる役割をつくづく考えさせられる。(5月17日~23日のニュースをまとめました)

アークス
伊藤チェーンを完全子会社化

 アークスは、宮城県仙南地方でスーパーマーケット事業を手掛ける伊藤チェーンを、完全子会社とする経営統合を行う。 

 516日に開催したそれぞれの取締役会の決議に基づき、91日を効力発生日(予定)として、アークスを株式交換完全親会社、伊藤チェーンを株式交換完全子会社とする株式交換による経営統合について、両社間で基本合意書を交わした。

 アークスは昨年12月、バローホールディングス、リテールパートナーズの3社間で「新日本スーパーマーケット同盟」と銘打つ、資本業務提携を行うことを目的とした契約を結んでいる。

 伊藤チェーンの創業は19588月。宮城県仙南地方でスーパーマーケット事業を行い、子会社の「マルコ」1店舗を含めて計9店舗を展開しているローカルSM。地方都市の人口減少や競争の激化などで苦戦を強いられており、今回の提携によりアークスのもつ商品調達力、店舗運営力、情報システムなどのインフラを最大限に活用することになる。

 

マックスバリュ東海/マックスバリュ九州
厚生労働省の「くるみん」認定を取得

 マックスバリュ東海と九州が、厚生労働省静岡労働局、福岡労働局からそれぞれ「くるみん」認定を受けた。次世代育成支援対策推進法に基づいたもの。

 マックスバリュ東海は、201641日から2019228日を対象期間とした一般事業主行動計画に基づき、子育てを行う従業員が職業生活と家庭生活を両立することができる職場環境を目指すとともに、働きやすい環境をつくることで従業員ひとり一人が能力を発揮できる取り組みを実施した。両立支援のための制度の拡充、従業員のワークライフバランスの支援、の2つの課題に取り組んだ。

 マックスバリュ九州は、2013年から育児と仕事の両立支援をはじめ、「ワークライフマネジメント」、「ダイバーシティ」の推進に積極的に取り組み、「くるみん」の認定を取得した。

 

ユーコープ
食品寄付活動の常設窓口を拡大

 来店客の「いつでも不要な食品を寄贈できるようにしてほしい」という声に応え、ユーコープは“フードドライブ”の常設窓口を拡大する。

 “フードドライブ”とは、家庭に眠っている食品を学校や職場、店舗などの募集受付施設などに集めて、フードバンクに寄付する食品寄付活動。ユーコープは相互扶助の社会づくり、食品ロスの削減を目指し、冬(1月)と夏(8月)にフードドライブに取り組んできた。今後は常設店舗を増やすことで、通年で取り組みが行えるようにする。2018年度は、フードドライブの取り組みで4,490㎏の食品寄贈があった。「フードバンクかながわ」を通じて、地域のなかで食べ物に困っている人々に渡される。

 

マックスバリュ西日本
山陰地方に「ザ・ビッグ」初出店

 マックスバリュ西日本は、「買えば買うほど安さがわかる」をモットーに広島、山口、岡山、四国を中心にディスカウントストア「ザ・ビッグ」を展開する。25日にオープンする山陰地方初の堺港店は、「こんなお店が欲しかった」と言われる店舗を目指す。野菜売場は地元商品を各種取り揃え、定番商品は驚きの価格設定にする。魚売場は地域特性のある商品に加え、対面コーナーを設置し、調理にも対応した。

・所在地・・・・・・鳥取県境港市清水町790
・売場面積・・・・直営3,266
・商圏・・・・・・・・約1万世帯

 

オークワ
全店で今秋「dポイント」を導入 

 ポイントカード「dポイント」を101日に導入する。同社の「オーカード」と同様、支払い時にdポイントカードを提示すると、1回の支払いにつき200円(税抜)ごとに1ポイント貯めることができ、貯まったdポイントは1ポイント1円として支払い時に利用できる。

 

マックスバリュ北海道
1回「北海道南富良野町植樹」を実施 

 南富良野町と公益財団法人イオン環境財団が行うもので、実施は25日。20168月上旬からの断続的降雨や台風による甚大な被害が発生し、森林の一部にも被害が及んだことから、みどりあふれる森を再生し、保水をはじめとする水源かん養機能を回復するため、2年計画で植樹を実施するもの。1回目は地域に自生する113,000本を植樹する。

  また、マックスバリュ北海道は、「イオン幸せの黄色いレシートキャンペーン」(39日〜11日の3日間)による寄付金約890万円(マックスバリュ北海道分・約235万円)を贈呈する。寄付金は、東日本大震災で被災した岩手県、宮城県、福島県の子どもたちの未来を支援する「いわての学び希望基金」、「東日本大震災みやぎこども育英募金」、「東日本大震災ふくしまこども寄附金」を通じて、3県の子供たちの生活や就学支援に役立てる。

 

マックスバリュ九州
北九州市に「WAON」利用金額の一部を寄付

 北九州市との包括連携協定に基づき22日、電子マネー「元気発進!北九州WAON」の利用合計金額の0.1%を寄附金として同市に贈呈した。2018年度贈呈金額は240万円で、累計贈呈金額は1,050万円を超えた。北九州市の健康づくりと高齢者施設の推進活動に役立てられる。

 

いなげや、関西スーパーマーケット
移動スーパー「とくし丸」の活躍広がる

 いなげやは、「いなげや9号車」となる「とくし丸」が20日、横浜市と町田市で営業を開始した。24日には、関西スーパーマーケットが豊中南店を母店に「とくし丸10号車」を発進させた。いずれも買物弱者と言われる高齢者のニーズに的を当てている。