週刊スーパーマーケットニュース 重要度を増す「有事のロジスティクス」

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生活協同組合コープみらいが土砂崩落で陸の孤島化した地区にドローンの定期配送で生活支援を行うプロジェクトに参加した。また、ベルクは丸和運輸機関(埼玉県)と災害時の相互支援で協定を締結し、平時の取引に加え、災害など有事の際の体制を整備することで強固な協力関係を構築していく。原料調達から販売までを管理する一連のシステムである「ロジスティクス」において、平時だけでなく自然災害を想定した研究の重要度が増してきたのかもしれない(1月27日~2月2日のニュースをまとめました)。

ロジスティクス
(i-stock/Funtap)

コープさっぽろ
高校生グルメコンテスト入賞商品を販売

 生活協同組合コープさっぽろは1月26日から、昨年10月に開催した「第10回高校生チャレンジグルメコンテスト」で、「コープさっぽろ賞」を受賞した北海道霧多布高校の生徒が考案した商品「浜中のこんもりおに霧」(税抜198円)を、約1カ月間全店で販売。

 昨年12月に販売した静内高校の生徒考案の「太陽の瞳を使ったトマトソースのだし巻き玉子」「みついし昆布のおにぎり」に続く第2弾で、地元食材を活かしたオリジナル料理として地元と協力して開発した。

ラルズ
「スーパーアークス美園店」が改装オープン

 アークスグループのラルズは、2月10日、「ラルズマート美園店」を改装し、「スーパーアークス美園店」としてオープンする。札幌市内のスーパーアークスは17店舗目。

  • 所在地…北海道札幌市豊平区美園2条1-2-1
  • 売場面積…574坪
  • 営業時間…10時~24時
  • 駐車台数…159台

ベイシア
「フードセンター嵐山店」をリニューアル

 ベイシアは1月28日に「フードセンター嵐山店」をリニューアルオープンした。2006年2月に開店した店舗の改装で、店内レイアウトを見直し、惣菜コーナーを充実させた。休止していた「カレーバイキング」と「フライのバラ販売」を復活させたほか、店内焼き上げの「クロワッサン」を新たに品揃えするなど、毎日出来立ての商品の提供に力を入れていく。

  • 所在地…埼玉県比企郡嵐山町大字平澤字遠道800-1
  • 営業時間…9時~20時

店舗で不審者・不審物件を想定した訓練実施

 1月25日には、「前橋みなみモール店」で前橋東警察署・群馬県警察本部とともに、刃物を持った不審者、不審物件を想定した対処訓練を実施した。訓練では、不審者の発見から110番通報、不審者の制圧、避難誘導など一連の流れを実施・確認。有事の際の護身術や刺股の使用方法についても受講した。

フレッセイ
65アイテムを買い得価格で提供

 フレッセイは2月1~28日までの1カ月間、65周年を記念して毎日の暮らしに欠かせない商品65アイテムを買い得価格で提供していく。

ベルク
災害時の相互支援で丸和運輸機関と協定

 ベルクは1月24日、AZ-COM丸和ホールディングスのグループ会社で3PL事業(※)を提供する丸和運輸機関(埼玉県吉川市)と、災害発生時に双方のリソースを活用し、活動を円滑に履行できるよう「災害時における相互支援に関する協定」を締結した。平時の取引に加え、災害などの有事の際の相互支援体制を整備することで、より強固な協力関係を築いていく。
※3LP事業…荷主に対し、その立場に立ったロジスティックサービスを戦略的に展開する事業。

コープみらい
生活支援のドローン定期配送プロジェクトに参加

 生活協同組合コープみらいは、1月26日土砂崩落の影響が続く埼玉県秩父市中津川地内へのドローンを活用した物資の定期配送プロジェクトに参加したことを発表した。昨年9月に発生した土砂崩落で物流が寸断された同地内の住民への冬季期間(1月26日~3月末)の生活支援を、賛同企業とともに行っていく。地形の特性上、モバイル通信が不安定なことから、衛星ブロードバンドサービス「Starlink」を活用して、auのモバイル通信環境を確保。ドローンの遠隔自律飛行によって、最大約5㎏の物資を複数回にわたって配送する。

「コープみらいフェスタ きやっせ物産展2023」を開催

 2月19日には、「コープみらいフェスタ きやっせ物産展2023」を幕張メッセ国際展示場で開催する。2013年から年に一度開催してきたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で2020年から中止。4年ぶりの開催となった。約70社の取引先や生産者が参加し、千葉県産の農産物、肉・魚・冷凍食品・生活用品などを取り揃えて販売する。

マルエツ
フードドライブ活動店舗が51店舗に拡大

 マルエツは地域のフードバンク団体と協力し、1都3県の44店舗でフードドライブ活動を行ってきたが、1月末から新たに埼玉県の7店舗が取り組みを開始。実施店舗は51店舗に拡大した。これまでに集まった食料品は約4万7000点。

いなげや
使わない買物優待券を日本盲導犬協会へ寄付

 いなげやは1月20日、株主が寄付した買い物優待券11万7000円分を日本盲導犬協会へ寄付したことを発表した。「近くに店舗がない」「優待券が使い切れない」などの株主の意見を受け、買物優待券を「寄付」できるようにしている。

まいばすけっと
「木月祇園店」を開店

 まいばすけっとは2月3日に「木月祇園店」をオープン。「近い、安い、きれい、そしてフレンドリィ」をめざした1055号店だ。

  • 所在地…神奈川県川崎市中原区木月祇園町9-27
  • 営業時間…8時~23時

マックスバリュ東海
移動スーパーの5号車稼働

 マックスバリュ東海は、2月1日から静岡県富士市内で2台目となる移動スーパーの稼働を開始。昨年4月にスタートした移動スーパー事業で運行する車両台数は計5台となった。「富士富士見台店」(静岡県富士市)を拠点に、約500種類の商品を積載して4エリアで販売を行う。

フレスタ
ひろしま地球環境フォーラムと共同で「子どもエコ体験ツアー」を実施

 フレスタは1月21日「おみせの中でかんきょうについて学ぼう!子どもエコ体験ツアー」を「海老園店」で実施した。ひろしま地球環境フォーラムとの共同企画として開催したもの。小学1年生以上の子どもと保護者を対象に、①エコクイズ、②リサイクルステーション体験、③店内エコマーク探しの3つを実施した。

キョーエイ
桜の苗木700本を無料配布

 キョーエイのキョーエイ社会福祉事業団は1月31日 「徳島を緑豊かな県に」の願いを込めて、「桜の苗木700本無料配布」を実施することを発表した。希望者は2月13日までに往復はがきを利用して申し込む。

記事執筆者

ダイヤモンド・チェーンストア編集部 / 株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア

ダイヤモンド・チェーンストア編集部は、業界をリードする提案型編集方針を掲げ、小売業の未来を読者と共に創造します。私たちは単なるニュース伝達に留まらず、革新的なビジネスモデルやトレンドを積極的に取り上げ、業界全体に先駆けて解説することを使命としています。毎号、経営のトップランナーへの深掘りインタビューを通じて、その思考や戦略を読者に紹介します。新しくオープンする店舗やリニューアルされた店舗の最新情報を、速報性と詳細な分析で提供し、読者が他では得られない洞察を手に入れられるよう努めています。私たちの鋭い市場分析と、現場の細部にわたる観察を通じて、注目すべき店舗運営の秘訣を明らかにします。

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