[23日 ロイター] – 米飲料大手コカ・コーラの第1・四半期決算は、売上高と利益が予想を上回った。株価は約3%値上がりした。
事業の買収・売却や為替の影響を除いた本源的売上高(オーガニックセールス)は6%増加。ウェルズ・ファーゴのアナリストは「売り上げが好調だったことに驚いている。(製造施設を各地のボトラーに譲渡する)リフランチャイズ化やポートフォリオの転換が奏功している」と指摘した。
クインシー最高経営責任者(CEO)によると、「コーラ・ゼロシュガー」の売り上げが2桁の伸びとなったほか、新フレーバー「オレンジ・バニラ」も好調だという。
堅調な「コーラ」ブランドにより、炭酸飲料の売上高は1%増だった。
同社はクインシーCEOの下、コーヒーやフレーバーウォーター、スムージーなど非炭酸清涼飲料商品の拡充を推進。英コーヒーチェーン大手コスタを51億ドルで買収した。
エドワード・ジョーンズのアナリスト、ジョン・ボイラン氏は「イノベーションの多くはまだ初期段階だが、同社が中核ブランドやコーヒーに注力するようになったことは喜ばしい」と述べた。
第1・四半期の売上高は5%増の80億2000万ドル。調整後の1株利益は0.48ドル。リフィニティブのアナリスト予想平均は売上高78億8000万ドル、1株利益0.46ドルだった。
同社は第2・四半期について、主に買収や事業売却により比較可能な売上高が6%増加すると予想したが、ドル高の影響は引き続きあるとした。
また通期のオーガニックセールスが約4%増加するとの見通しを据え置いた。
グッゲンハイム・パートナーズのアナリストは「イノベーションや世界市場シェアの拡大、価格決定力にけん引され、オーガニックセールス4%増との見通し以上の結果が出るだろう」と述べた。