今までとは違う手法のコミュニケーション、店頭施策で新規ユーザーとの接点を増やす

2019/05/03 00:00
ダイヤモンド・ホームセンター編集部

[アクアペット]

鉢を使ったビオトープなど、メダカブームはペット売場以外に園芸売場への広がりも見せている

ホームセンター(HC)におけるアクアペットカテゴリーは、長らくペット部門の重要な柱として位置づけられている。アクアペットにはトレンドやブームがあり、その都度市場動向は変化するものの、近年は観賞魚の持つ癒やし効果やリフレッシュ効果、子供の情操教育効果などが再認識されており、また関連機器の進化によって飼育がより手軽になっていることから、新たな需要層の取り込みも期待される。(本誌:上明戸聡)

機器の進化によって飼育はより手軽により快適に

 以前から行われてきた金魚や熱帯魚などの観賞魚飼育に加え、現在アクアペットの範囲が大きく広がっている。テラリウムや水草レイアウトなど、楽しみ方も多様化している。近年はメダカがブームの傾向にあり、好きな種類のメダカを楽しむ層も増えている。

 これに合わせて店頭提案も多様化しているが、その一方でアクアペットの参加人口は大きく伸びてはいない。近年は祭りの夜店で金魚すくいをする機会も少なくなり、子供にとっての接点自体が減少傾向にある。また以前は金魚などを飼育していたが、やめてしまったという経験を持つ人も多い。

 これらの多くは照明や水質管理などを適切に行い、魚の健康管理を続けていくことが意外に面倒だったという実感を持っていることも少なくない。

 こうした層に対しては、以前より手軽になっただけでなく、より美しく楽しいアクアペットの楽しみ方を訴求していく必要がある。ビギナーに必要な機器がセットされた製品の販売は以前から行われているが、現在は機器が大きく進化し、扱いやすくなっている。こうした進化によって、より快適な飼育が楽しめることをアピールしていくべきだろう。

多様な楽しみ方提案でインテリア性を訴求

 こうした状況の中で、より多様な楽しみ方を提案することによる新しい需要開発への努力も進められている。

 たとえば小さなボトルを使用し、定期的に水替えなどを行うことで、観賞魚や水生生物の飼育を楽しむことができる「ボトリウム」提案などがその1つ。砂や水草を入れたボトルは、コンパクトでインテリアにも適しており、デスク上への配置も可能だ。

 そのほかにも、アクアテラリウムやメダカが泳ぐ睡蓮鉢を使ったビオトープなど、アクアペットはDIYや園芸、インテリアなどとの親和性も高く、そうしたカテゴリーの売場との連動で新たな需要の取り込みが期待される。HCへの来店客層と観賞魚の飼育者層も近く、まだまだ市場の拡大を図るための手法、提案はありそうだ。

 HC店頭でも、こうした多様な楽しみ方を提案し、ライフスタイルにマッチしたインテリアとしての魅力を発信していくことが重要だ。

 

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