週刊コンビニニュース
動き出す決済戦略と春の新商品ラッシュ!

Pocket

1週間のコンビニに関するニュースをまとめた『週刊コンビニニュース』。スマートフォンを活用した決済サービスが熱を帯びてきた。顧客の利便性を追求するコンビニエンスストアの動きとして注目されるが、商品やサービスについてもリニューアルの動きがみられ、システムと商品開発の両面で顧客の支持を得ようとする様子が伺える。(4月2日~4月9日のニュースをまとめました)

① セブン-イレブンとローソン
種類増すスマホ使用の決済手段 

 セブン&アイ・ホールディングス傘下のセブン・ペイが、7月からスマートフォンをツールとしたバーコード決済サービス「7pay」を始めるほか、ローソンも47日から「au PAY」の取り扱いを始めた。 

 セブン-イレブンは当初、累計1,100万件超のダウンロードを数えた「セブン-イレブンアプリ」から「7pay」登録をスタートさせることで、さらに“おトク”、“便利”をアピール。10月をめどに本格的に「7pay」の配信をスタートさせ、新たな機能を追加しながらセブン&アイグループ以外の加盟店でも利用できるように準備を進める。

 「7pay」のサービスは、会計の際にバーコードを提示するだけでスムーズに会計できる利便性に加え、アプリに紐付したnanacoポイントやバッジ、グループの特典プログラムであるマイルも継続して貯められるようにする。

 一方、ローソンは49日から全国14,659店(2月末現在)で、利用者が自身のスマホに「au WALLET」をダウンロードして利用できるサービス「au PAY」を始める。ローソンは現在、「Alipay」、「LINE Pay」など9つのバーコード決済サービスを利用できるが、今回新たに「au WALLET」を導入することで、さらに便利さが増す。

 

②セイコーマート
日販の要請を受け共同配送を開始

 セコマは日本出版販売が取り扱う出版物を、415日から北海道内のセイコーマートなどグループ店舗1,158店(2月末現在)に、グループの物流網を利用して配送する。

 この取り組みは、セコマグループの卸・物流事業を担うセイコーフレッシュフーズがコンビニエンスストアへ、他の商品と併せて出版物を共同配送するもの。出版物専用便以外を利用する試みは、全国初となる。日販は、出版業界の輸配送環境が抱えるドライバー不足や物流コストの上昇、流通量の減少による効率悪化などの課題を解決するため、セコマに共同配送を要請していた。

セコマグループの物流網は、道内に15ヶ所の物流センターを持ち、広大な北海道において1200台以上の配送車で7万キロメートル以上を走行。175市町村で展開する店舗へフルライン配送、道内21ヶ所の食品工場や6ヶ所の農業生産法人、取引先からの引き取りを行っている。

 

ポプラ
災害時に岡山空港へ物資を供給

 岡山空港施設内にコンビニエンスストアを出店しているポプラは、小売業の特性を活かし、岡山空港ターミナルに災害時、物資供給行う協定を締結した。

 協定は、大規模災害発生時に岡山空港に避難した住民、空港を利用している乗客、空港内で働く従業員が被災した際に、食料品や日用品などの必要な物資を迅速に届けることを目的に締結されたもので、空港ターミナルからの要請によって、自社の弁当工場、配送網を利用して必要な物資を供給する。同社は今後も災害時における協力体制の強化を図っていく。

 

 ④セブン-イレブン
練り物総菜とレトルト食品をリニューアル

  セブン-イレブンは、セブンプレミアムから練り物使用の温めて食べる総菜4品を、42日から都内ほか一部地域で販売し、順次全国の店舗へと拡大していく。

 昨今の健康志向の高まりを背景に、魚を原料とする食品が注目されており、ヘルシーな魚介のすり身を使用した練り物は手軽な一品にもなることから、売上が伸びている。そのままでもおいしい練り物にひと手間加え、温めて食べるタイプの惣菜として新たに展開することにした。また、練り物の原料となるすり身はリン酸塩を使用しておらず、安心な商品であることも訴求した。

・「セブンプレミアム レンジで簡単 和風あんかけ海老しんじょう」(税込224円)
・「セブンプレミアム レンジで簡単 ちくわの磯辺揚げ」(税込213円)
・「セブンプレミアム レンジで簡単 黒酢あんかけ玉ねぎ天」(税込213円)
・「セブンプレミアム レンジで簡単 とろ~りチーズちくわ」(税込224円)

 また、長時間保存できるレトルト食品についても、食べたい時に手間がかからず、すぐに食べられる簡便性を訴求した商品としてリニューアルし、48日から順次発売する。レトルトカレー5品がそれで、袋のまま電子レンジで温められる仕様にした。同仕様のパスタソース3品、丼の具3品も併せて発売する。

 

⑤ファミリーマート
累計5,000万個販売のスーパー大麦シリーズに新商品

  ファミリーマートは「スーパー大麦紅鮭わかめ」(税込128円)など4種類を、42日から北海道を除く約16,200店舗で発売した。

 同チェーンはコンビニエンスストア業界でいち早くスーパー大麦をおむすびに取り入れ、20178月販売開始以来、今年2月末で累計5,000万個を達成した。今回発売された4種類のなかには、スーパー大麦シリーズとして初めて商品化された「ラップスティック」タイプの調理パンも含まれる。

・「スーパー大麦 紅鮭わかめ」(税込128円)
・「スーパー大麦 梅ゆかり」(税込120円)
・「スーパー大麦 サラダチキンとチーズ」(税込128円)
・「ラップスティック スーパー大麦とサラダチキン」(税込268円)

 また、49日から29日までは「春フェスタ」を開催する。キャンペーンの目玉は、これまでの700円以上(税込)の買物・くじ1回が、今回は500円以上の買物・くじ1回、と当たるチャンスを増やした。

 人気商品約350種類の引換券が当たるほか、423日から56日のGW期間中に利用できる買物券(30円)、必要枚数を集めて郵送すると人気の家電やプリペイドカードも当たる応募券、の3種類を用意する。

 

⑥ミニストップ
高校生とのコラボ商品を発売

  愛知県立安城農林高等学校の学生が考案した「野菜を使用したコンビニレシピ」商品を、42日から愛知・岐阜・三重および静岡の一部店舗およそ450店で発売を開始した。

 ミニストップはこれまで、地域共生の一環として高校生とコラボレーションした商品を定期的に発売している。今回は安城農林高校の学生が考えた野菜を使用したレシピ10品のなかから高評価を得た4品を商品化した。

・「味むすび 春色の炊き込みごはん」(税込130円)
・「彩り野菜のジュレサラダ」(税込221円)
・「春キャベツをおいしくカレー焼うどん」(税込399円)
・「野菜のビビンバ丼」(税込498円)

関連記事ランキング

関連キーワードの記事を探す

© 2024 by Diamond Retail Media

興味のあるジャンルや業態を選択いただければ
DCSオンライントップページにおすすめの記事が表示されます。

ジャンル
業態