週刊コンビニエンスストアニュース さかな消費の拡大で期待される賛同メンバーの知恵と工夫

ダイヤモンド・チェーンストア編集部
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 水産庁は、毎月3~7日を「さかなの日」、毎年11月を「いいさかなの日」として、国内水産物の消費拡大に向けた活動の強化月間に位置づけた。その「さかなの日」の賛同メンバーとして、ファミリーマートが水産物の消費拡大を目的とする2品の魚総菜を発売した。水産物の1人当たり年間消費量は、2001年度の40.2㎏をピークに、2020年度は23.4㎏まで落ち込むなど減少傾向にある。そのような中で、ファミリーマートの今回の取り組みによる消費拡大促進を期待したい(10月25日~31日のニュースをまとめました)。

ファミリーマートの外観3

セブン-イレブン・ジャパン
<宮城県・近隣エリア>「県制150周年記念フェア」で7品発売

 セブン-イレブン・ジャパンは11月1日から、宮城県県制150周年を記念したオリジナル商品を、宮城県を中心とする約1000店舗で発売する。県を代表する食材や地域でなじみのある食材をおにぎりや弁当、スイーツなどに活かして商品化した。「牛タン」を使用したボリューム感のあるおむすびをはじめ、日本一の生産量を誇る「せり」や「北限のしらす」などを使用した7品。

<福島県>GAP認証の野菜をまるごと使ったサンドイッチに変更

 10月26日からは、福島県産の安全・安心な農作物を全国に広めることを目的とした「ふくしま。GAPチャレンジ」の応援企画として、サンドイッチ(8種類)で使用する野菜すべてに、県内で栽培されたGAP認証を受けた野菜を使用していく。福島県内での販売。

<東京都>“米粉”を使用したパン

 10月28日、東京都内の店舗で、米粉を使用したパン2品を発売した。昨今の世界的な情勢から国産食材への関心が高まり、米粉の活用が見直されている中で、米粉と国産小麦を使用することで国内消費を促進していく。また、グループシナジーを高めるパートナーシップの一環として、イトーヨーカ堂でも発売した。

  • 「もっちり米粉パン2個入り」(税抜140円)
  • 「もっちり米粉パンつぶあん&ホイップ」(160円)

ファミリーマート
「FAMIMA BAKERY」に「チョコバタぱん」シリーズが新登場

 ファミリーマートは、10月25日からオリジナルパンブランド「FAMIMA BAKERY」に、チョコと発酵バターを使用した新シリーズ「チョコバタぱん」3種類を販売。パン生地やクリームなどには発酵バター、具材にチョコを使用した。

  • 「発酵バター入り生地のチョコクロワッサン」(税込138円)
  • 「発酵バター入りホイップの生チョコブリオッシュ」(145円)
  • 「発酵バター入りクリームの焼チョコデニッシュ」(145円)

今年も発売「ポテトチップスULTRA GARLIC」

 10月25日からは世界で16店舗を展開する会員制の和牛専門店「WAGYUMAFIA」が監修したポテトチップスを発売。焼肉のような味わいを堪能できることから、昨年10月の発売時に人気商品となり、今年は内容量を増やしての発売となった。税込189円。

8月の店舗での節電対策効果は前年比約98%

 27日には、8月に実施した本社の節電と社員の業務効率化を目的とする「ファミリーマートサマータイム」の結果を発表。店舗電力使用量は対前年比97.9%、本社電力使用量は約90%となった。店舗では、店頭看板の消灯、店内天井照明の照度調整、店内ATM看板・店内イートイン・店外殺虫機などの一部照明の消灯、トイレの便座保温機能の電源オフなどを実施し、サマータイムでは始業時間と終業時間の1時間繰り上げ、社内照明などの電力使用時間の短縮などを行った。

無人決済システム導入店舗を関西に初出店

 また、11月10日からは、無人決済システム導入店舗として「近鉄布施駅4階奈良線ホーム/S店」をリニューアルオープン。天井に設置されたカメラなどの情報から、利用客と手に取った商品をリアルタイムに認識。出口付近に設置された決済端末のディスプレイに購入商品と合計金額が自動で表示される。バーコード決済、交通系電子マネー、クレジット、現金で精算を行う。

魚総菜で水産物の消費拡大に貢献

 11月22日には、プライベートブランド「ファミマルKITCHEN」から「銀だらの西京焼き」(税込438円)、「ファミマルKITCHEN PREMIUM」から宮城県産の金華さばを使用した「宮城県産金華さばの塩焼き」(348円)を発売する。水産庁制定の「さかなの日」(毎月3日~7日)に賛同し、開発された商品だ。

ローソン
<関東甲信越地区>「鎌倉くらん」とコラボした3品

 ローソンは、10月25日から関東甲信越の約4800店舗で、チョコレート専門店「鎌倉くらん」のチョコレートを使ったデザート1品、ベーカリー2品を発売した。「鎌倉くらん」は、「鎌倉チョコレート」が運営する“日本人の嗜好に合ったこだわりの味”をコンセプトにしたチョコレート専門店。

  • 「チョコパンケーキサンド」(税込235円)
  • 「チョコクイニーアマン」(167円)
  • 「ふわふわチョコブレッド」(160円)

<中四国地区>「香川県の人気ラーメン店「讃岐ロック」監修商品として、」が監修した調理麺・おにぎり・即席麺

 10月25日からは香川県の人気ラーメン店「讃岐ロック」監修の調理麺とおにぎり、12月6日から即席麺を発売。香川県のローソン社員と店舗スタッフの約40名に「監修を希望するラーメン店」についてのアンケートを実施し、希望者が多かった「讃岐ロック」に監修を依頼した。

  • 「醤油ラーメン」(税込559円/即席麺298円)
  • 「チャーシューごはんおにぎり」(138円)

電気使用量を大幅削減する店舗をオープン

 11月3日、2013年度対比で電気使用量を40%、CO2排出量を55%削減する「川崎中島三丁目店」(神奈川県川崎市)をオープンする。店内の約8割の冷蔵・冷凍ショーケースへのガラス扉設置、太陽光パネルの設置などにより、1店舗当たり約100万円の年間電気料金削減をめざす検証店舗だ。

 同様の店舗を他の地域にも出店し、2024年2月まで検証を実施する。同年3月以降からは新店の標準化を図るほか、既存店の改装時にも新設備の設置を並行して進めていく。

<ナチュラルローソン>フィットネスクラブと初の共同開発商品

 また、11月1日から「フィットネスクラブ ティップネス」と“健康維持”をテーマに共同開発したおにぎり、チルド弁当、サラダなど6品を順次発売する。カロリーや糖質などを抑えることと、たんぱく質や食物繊維などの栄養素を積極的に摂取することへの意識が広がってきたことを踏まえての共同開発。

ミニストップ
チーズ好きのための「こぼれチーズドック」

 ミニストップは10月25日から人気のフレーバー「チーズ」をこぼれるほどたっぷり使用した、見た目にもインパクトのあるチーズドックを発売。天然羊腸でパリッと食感のソーセージに、コク深いチーズソースと、チェダー、ゴーダ2色のチーズをトッピングした。税抜388円。

「ベトナムフェア」を開催

 11月1日からは“たべる観光”をコンセプトにした「ベトナムフェア」を開催する。ベトナムのおいしさを感じてもらうフェアで、「ベトナムカカオチョコソフト」(税抜270円/特盛370円)、「ベトナム揚げ春巻き(甘辛ソース)」(165円)、「ベトナム風ポークステーキ弁当」(498円)など種類豊富に取り揃えた。

贈呈した花の苗が東京ドーム6個分

 10月28日には、公益財団法人花と緑の農芸財団が主催する「花の輪運動」に協賛し、小学校に贈呈した花の苗の植栽総面積が、合計東京ドーム約6個分となったことを発表した。今年は全国の小学校300校に各300株を贈呈。32年前の開始時からの贈呈は、延べ1万6834校、約446万株となった。

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