意外に知らない、「GRP」って何?デジタル広告の投下量と比べる方法は?

TrueData:桂幸一郎
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テレビCMのイメージ
テレビ広告もデジタル広告も、今後精度がかなりあがってくることが期待できる写真はイメージ 0meer/istock

 本連載の目的はマーケティングデータの紹介ではなく、データの意義や活用の際に気を付けるべきことなどの解説にあります。とはいえ、小売企業のバイヤーや卸・メーカーの営業担当者が、商談の場で使っているデータについて触れておく必要はあるでしょう。そこで今回は、それらをいくつか取り上げ、解説していきます。

意外に知らない「GRP」

 まずはバイヤーなら「CMを3,000GRP入れますのでこの新製品の採用お願いします!」とメーカーに言われた経験は1度や2度ではないでしょう。

 デジタルメディアが発達しているとはいえ、マーケティング投資の中で最も大きな割合を占めるのは現代でもテレビ広告であることが多いです。またテレビ番組で取り上げられた後に、商品の売上が大きくアップする事例が幾つもあるように、テレビの影響力は依然大きいのです。

 マーケターは、マーケティングのPDCAを回すためにテレビ広告の投下量も逐一見るのですが、その際に使われる指標の一つに、GRPというものがあります。これは、(視聴率○%)×(投下回数)の延べの値です。よって数が多いほどテレビ広告をたくさん放映しているという意味になります。上述のお願いは、筆者も過去に何度も使った手口で、商談資料にも必ず載せていました。

 補足すると、最近は個人視聴率がすべての地区で取れるようになったため、「推定○百万人が見た」と言えるのですが、CM投下量の話をする際はまだ世帯視聴率が主です。ちなみにその際の計算方法は、(視聴世帯数)÷(その地域のテレビ保有世帯数)です。視聴世帯が

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