週刊コンビニニュース 無印良品や成城石井で動き出す?ローソンの店舗戦略

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「感じ良い暮らしと社会」の実現に向け、「地域のコミュニティセンター」として全国に店舗を拡げる良品計画の「無印良品」。「私たちは“みんなと暮らすマチ”を幸せにします」の理念のもと、「マチのほっとステーション」をめざすローソン。ローソンが無印良品の店舗への導入実験を始めたのが2年前の6月だが、今年8月末で関東甲信越地区の約4000店舗にまで拡大し、9月からは新たに四国地区の約620店舗が加わる。来年中には全国の店舗で展開するというからスピードは速い。そして今度は、持株比率100%の成城石井の株式上場申請。ナチュラルローソンも含めて、ローソンの店舗戦略がどう動き出すのか、ここしばらくは要観察か。(9月6日~12日のニュースをまとめました)。

ローソンの外観

セブン-イレブン・ジャパン
クリスマス商品の予約受付を開始

 セブン-イレブン・ジャパンは9月19日から、クリスマスケーキや関連商品の予約受付を全国の店舗、セブン-イレブンのお届けサービス「セブンミール」で開始する。有名パティシエ監修のケーキをはじめ、定番のオリジナルケーキ、オードブル、ワインなど計61品を取り揃えた。
また、昨年好評だったKing&Princeのキャンペーンについても、今年はクリスマス限定のビジュアル入りBOX付き「King&Princeワイヤレスイヤホン」や、「LUCKY WOOD エメラルド12pc.ペアディナーセット」を用意した。

 また、9月23日から長崎県の205店舗で、西九州新幹線開業を記念したおにぎりや弁当など5品を発売する。記念商品の一部には、「長崎和牛」や県産鶏「夢みどり」を使用した。約3週間の期間限定発売。

  • 「長崎県産夢みどりの唐揚げとおむすびセット」(税抜370円)
  • 「新潟県産コシヒカリ 長崎和牛の牛しぐれ煮」(190円)
  • 「長崎県産夢みどりの炭火焼き鳥弁当」(650円)
  • 「佐世保の味ベーコンエッグバーガー」(450円)
  • 「ふんわりクリームシフォン 長崎シースケーキ」(450円)

ファミリーマート
「ファミマのお芋掘り」で19種類を発売

 ファミリーマートは9月6日から、お芋を使用したスイーツやドリンク、アイス、パン、菓子などを発売する「ファミマのお芋掘り」を全国の店舗で開催する。「焼きいもフラッペ」(税込298円)や「ふわふわケーキオムレットさつまいも」(278円)などオリジナル商品19種類を取り揃えた。

 また同日には、「ファミマの中華まん」シリーズから「極旨 黒豚まん」(税込198円)も発売。年々高まる中華まん需要とプチ贅沢需要の高まりに合わせた、価値を追求した“至極の一品”。中具の豚肉は鹿児島県産黒豚を100%、玉ねぎは淡路島産を使用。また、アルペンザルツ岩塩を使用することで、肉の旨みを最大限に引き出した。

 9月13日からはファミマのアプリ上で利用できるバーコード決済「ファミペイ」で、「JAバンク」の銀行口座チャージができるようになった。対応する金融機関はJAバンクを含めて10行に拡大。

 同じ9月13日から、ウェルネット(札幌市)が提供するスマホバーコード決済「stanp」の取り扱いを開始する。これまでAmazonや高速バスなどの各種代金を支払う際は、顧客のスマートフォンに表示される番号を店舗に設置されたマルチコピー機で入力し、発券された申込券をレジに持参する必要があったが、レジでバーコードを直接読み取るだけで支払いができるようになった。また、双方向スマホバーコード決済のため、二重払いのリスクも防止できる。

ローソン
SDGs推進に取り組んだ「おせち」が登場

 ローソンは9月13日から、2023年に向けた計8品の「おせち」の予約受付を開始する。今年は、おせち製造の過程で発生する“伊達巻の切れ端”などの端材や、形や大きさが揃わず正規品として使用できない“折れ数の子”などの規格外食材など、品質や味わいに問題のない食材だけでつくったアップサイクル商品「もったいないおせち」(税込1706円)を新たに発売するほか、「厳選国産食材使用 プレミアム和風三段重」(4万2984円)の包装資材や容器を紙、セロファン、綿などに置き換えることで、プラスチックを前年比で約99%削減したSDGs推進に取り組んだおせちも発売する。

 また、「無印良品」を9月から週に約30店舗ずつ展開し、半年間で四国地区の約620店舗に導入する。9月5日の週の導入店舗では、菓子・加工食品のカテゴリーから納品をはじめ、衣料品の納品で導入を完了。生活の基本となる約200アイテムを専用棚で展開し、店舗の立地や顧客の要望に合わせ、商品ラインアップなどを協議していく。8月末時点の「無印良品」の導入店舗数は関東甲信越地区の約4000店で、2023年中にも全国の店舗に拡大する。

 9月13日からは、首都圏のナチュラルローソンで、高級食パンの人気店「銀座に志かわ」監修の焼きたてパン「フレンチトースト」(税込460円)を発売する。はちみつ、生クリーム、バターなどを使用し、耳まで柔らかいパン生地の特長を生かすためオリジナルレシピで仕立てた、デザートのようなフレンチトースト。

 そのほか、ローソンは9日に持株比率が100%の「成城石井」について、東京証券取引所へ株式上場の申請を行った。

ミニストップ
秋の味覚フェアで芋・栗商品を展開

 ミニストップは秋に向けて芋・栗のおいしさを味わってもらう「芋・栗フェア」を9月5日から開催。芋・栗をイメージした半生菓子やスナックを季節エンドで展開し、オリジナル商品として、「ほっくり和栗のモンブラン」(税抜285円)、「台湾風カステラ お芋」(315円)、「やみつきになる!いもクリームパン」(139円)、「おいもとミルクホイップのロールパン」(128円)、「マロンオレ220ML」(178円)、「つなあげ焼き芋味」(138円)、「なると金時どら焼き」(160円)、「イタリア栗のクリーム大福」(150円)、「しっとりスイートポテトドッグ」(160円)を発売。

記事執筆者

ダイヤモンド・チェーンストア編集部 / 株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア

ダイヤモンド・チェーンストア編集部は、業界をリードする提案型編集方針を掲げ、小売業の未来を読者と共に創造します。私たちは単なるニュース伝達に留まらず、革新的なビジネスモデルやトレンドを積極的に取り上げ、業界全体に先駆けて解説することを使命としています。毎号、経営のトップランナーへの深掘りインタビューを通じて、その思考や戦略を読者に紹介します。新しくオープンする店舗やリニューアルされた店舗の最新情報を、速報性と詳細な分析で提供し、読者が他では得られない洞察を手に入れられるよう努めています。私たちの鋭い市場分析と、現場の細部にわたる観察を通じて、注目すべき店舗運営の秘訣を明らかにします。

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