1000社ランキングに入った総合スーパー(GMS)企業は14社で、そのうち7社が減収となった。前年に引き続き、コロナ禍の影響を大きく受けたGMS業界。一部企業は業績回復の兆しが見られたものの、上位企業は軒並み苦戦した。
上位企業の動向を見ていくと、イオンリテール(千葉県)の2022年2月期の売上高は対前期比7.6%減の1兆8173億円だった。値上げ圧力が高まるなか、消費者の生活防衛意識の高まりに対応すべく、価格を据え置いた「トップバリュ」を拡販するなど、好調な内食需要をとらえるための取り組みを強化したものの、業績回復には至らず、最終損益は206億円と前期に続いて巨額の赤字(前期は511億円の最終赤字)を計上している。
2位のイトーヨーカ堂(東京都)も減収に沈み、22年2月期の売上高は同1.2%減の1兆675億円だった。巣ごもり需要を受けて食品売上高が好調に推移したものの、
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