2022年の1000社ランキングに入った食品スーパー(SM)企業は324社で、前年から3社増加した。このうち287社までを本稿では掲載している。324社の総売上高は18兆4831億円で、前年(17兆4186億円)から1兆円以上増加した。
ただし今回より、21年度の売上高を公表している西友(東京都)のほか、前年まで総合スーパーとして区分していたダイエー(東京都)、さらにエイチ・ツー・オーリテイリング(大阪府:以下、H2O)が今年2月に設立した食品スーパー事業の中間持ち株会社、関西フードマーケット(兵庫県:イズミヤ、関西スーパーマーケット、阪急オアシスを傘下に擁する)がSMのランキングに新たに加わっている。関西フードマーケットの設立に際しては、前年GMSに区分していたイズミヤの売上高が加算されたことに注意されたい。
こうした動きがあったため、西友、ダイエー、イズミヤの3社の合計売上高(約1兆1500億円)を勘案すると、ランキング入りした企業の総売上高は、実質的には1000億円程度減少した計算だ。実際、業界全体が“コロナ特需”に沸いた前年のランキングでは、ほとんどの企業が増収増益で着地していたが、今回はその反動減もあって減収減益あるいは増収減益となった企業が散見される。
店舗・ネットスーパーへの積極投資で成長続けるライフ
続いて、上位企業を中心に各社の業績を見ていきたい。
ランキングトップは、
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