前回までは、データの大きいパネルデータ、場合によってはビッグデータとも呼べる行動データに基づくマーケティングデータについてお話ししてきました。これらのデータは購買行動を記録しているので現実に起こったことであることは間違いないのですが、「どう使っているのか」、「どう思っているのか」などはそこから想像していく必要があります(ちなみに、データを見て想像することはマーケターにとってはとても大切なことです)。
そこで活躍するのが消費者調査です。消費者調査に関しては、世の中に入門書から、上級者向けまで多くの本が出ていますので、詳しいお話はそちらに譲るとして、本稿では消費者調査を活用するときの注意点をお話ししたいと思います。
消費者調査を軽んじてはいけない
読者の皆さんは、調査結果を使ってマーケティングの企画をしたり、商談の際の提案の理論武装をしたり、品揃えの参考にしたり、など意思決定に使っていると思います。ただ、ほかのマーケティングデータと同様、
・・・この記事は有料会員向けです。続きをご覧の方はこちらのリンクからログインの上閲覧ください。