週刊スーパーマーケットニュース ベルク、雹被害を受けた生産者を支援

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北海道のセイコーマートが、規格外品となってしまったメロンを活用した、オリジナル商品を販売するフェアを行っている。生産者にとってはロスを減らすことができるだけでなく、恒例にまでになった企画に恩恵を受けているだろう。今回、雹被害で大量廃棄になりかけたとうもろこしを販売したのがベルク。農家が助かるのはもちろん、ロス削減も期待される。農産物生産に自然災害はつきもの。食品小売業は、生産者と消費者の双方がメリットを享受できるような販売方法にシフトしていくべきなのではなかろうか(6月3日~9日のニュースをまとめました)。

ベルクの外観

コープさっぽろ
生ごみの排出量を90%以上削減

 コープさっぽろは店舗から排出される生ごみを削減するため、全自動・消滅型生ごみ処理機「POITO(ポイント)」を順次、全道97店舗に導入する。コープさっぽろの店舗事業における生ごみ排出量は年間約3500トン(1店舗当たり1日100㎏)で、処理機を導入することにより排出量を90%以上削減する。

 また、ごみ処理に伴うコストの低減、運搬時や焼却所での燃焼時に排出されるCO2発生の抑制など、環境への負荷を大幅に減らすことができることから導入に踏み切った。店舗のほか、米飯・惣菜などを製造する工場にも導入し、グループ全体で生ごみ排出抑制を推進していく。

ベイシア
「庄や」とコラボした惣菜を販売

 ベイシアは6月8日から30日までの期間、板前のいる町の酒場「庄や」などの飲食店チェーンを展開する大庄とコラボレーションし、「庄や」の人気メニューを113店舗で販売する。「庄やごはん 板前のお惣菜」を総菜コーナーで販売する企画で、焼き魚やアジフライなど、板前監修による6品を提供する。

ベルク
雹被害を受けたとうもろこしを販売

 ベルクは6月2~3日に埼玉県北部地域で発生した、雹(ひょう)、落雷、突風で被害を受けたとうもろこしを、一部の店舗で「ワケありとうもろこし」として応援価格で販売する。これから旬を迎えるとうもろこしを大量に廃棄させないことでフードロスの削減につなげ、同時に被害を受けた農家も応援する。販売期間は6月8日から約1~2週間。

マルエツ
「Uber Eats」の配達サービスをさらに拡大

 マルエツは6月7日から、「Uber Eats」を利用した店舗商品の配達サービスの実施店舗を順次拡大する。同社は現在、Uber Eats Japanが運営するオンラインデリバリープラットフォーム「「Uber Eats」」による配達サービスを27店舗で実施しているが、これを7月上旬までに新たに29店舗で開始する。

 対象商品は、生鮮食品や総菜、飲料、酒、乳製品や調味料、日用品まで約1500品目で、注文後は平均30分程度で配達する。受付時間は10~21時。

JA全農
“世界一おいしい野菜の食べ方”を紹介した書籍を監修

 全国農業協同組合連合会(JA全農)監修による書籍「JA全農広報部さんにきいた世界一おいしい野菜の食べ方」を、6月2日にKADOKAWAが発行する。野菜、果物、きのこ全60種類以上の野菜を掲載し、食材ごとに特長や豆知識、すぐに試せる簡単なレシピを紹介している。全農公式Twitterの投稿と料理家のレシピなどを編集して書籍化した。A5判・160ページ・定価1540円。

マックスバリュ東海
セルフスキャン「MaxGo」の導入を開始

 マックスバリュ東海は6月2日から、スマートフォンアプリ「MaxGo(マックスゴー)」によるサービスを、「浜松和田店」(静岡県浜松市)で開始した。「MaxGo」は、マックスバリュ東海の自社アプリをダウンロードし、利用者自身のスマートフォンで購入商品のバーコードをスキャン、スムーズにレジで会計することができるサービス。レジ待ち時間の短縮や接触機会の低減を目的に導入を開始した。

ダイエー
有料レジ袋収益金2,000万円を寄付

 ダイエーは昨年度(2021年3月~2022年2月)の有料レジ袋収益金を、各店舗の所在する自治体に寄付する。2008年10月から始めた収益金の寄付は今回で13回目。集まった収益金約2042万円を79の自治体に寄付し、環境保全や社会貢献を目的とした基金などに役立ててもらう。

丸久
CO2フリー電力を店舗で活用

 丸久はこのほど、CO2フリーの電力を活用していることを証した認証書「やまぐち推進でんき~やまぐち水力100プラン~」の交付を受けた。中国電力と山口県企業局の協定に基づき創設された新たな電力供給ブランドで、CO2削減への取り組みを推進するため、この水力プランで供給された電力を店舗で活用していく。

マックスバリュ西日本
デリバリーサービス「Wolt」の導入を開始

 マックスバリュ西日本は6月13日から「マルナカ若草店」(愛媛県松山市)で、Wolt Japanが展開するデリバリーサービス「Wolt(ウォルト)」を導入する。「Wolt」の導入は、「マックスバリュ段原店」(広島県広島市)、「マルナカパワーシティレインボー店」(香川県高松市)に続き3店舗目となる。

 果物・野菜・精肉などの生鮮食品や卵・牛乳・乳製品などの日配品、アルコール飲料、日用品の約1200品目を注文対象商品として取り揃えた。注文から30分程度でWoltの配達パートナーが希望した場所に商品を届ける。受付時間は11~21時、税込1500円以上で利用できる。

記事執筆者

ダイヤモンド・チェーンストア編集部 / 株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア

ダイヤモンド・チェーンストア編集部は、業界をリードする提案型編集方針を掲げ、小売業の未来を読者と共に創造します。私たちは単なるニュース伝達に留まらず、革新的なビジネスモデルやトレンドを積極的に取り上げ、業界全体に先駆けて解説することを使命としています。毎号、経営のトップランナーへの深掘りインタビューを通じて、その思考や戦略を読者に紹介します。新しくオープンする店舗やリニューアルされた店舗の最新情報を、速報性と詳細な分析で提供し、読者が他では得られない洞察を手に入れられるよう努めています。私たちの鋭い市場分析と、現場の細部にわたる観察を通じて、注目すべき店舗運営の秘訣を明らかにします。

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