西友のオリジナルスイーツ「ジュテ・アン・ソール」 誕生と拡大の舞台裏

文・構成:編集プロダクション雨輝
取材:阿波 岳 (ダイヤモンド・チェーンストア 編集記者)

商品開発のスピードをさらに加速 

 順調にオリジナルスイーツが育ち商品数も増加する一方で、課題も見えてきた。石井氏は「消費者ニーズやトレンドの変化が早いスイーツ分野では、より短い開発期間で商品を投入していく必要がある」と指摘する。

 「みなさまのお墨付き」は平均9カ月から1年半をかけて開発されるのに対し、「ジュテ・アン・ソール」では4カ月に1回のペースで新商品を展開してきた。それでも阿部氏は「新商品は発売直後に大きな反応が得られる一方で、その後は落ち着いていく傾向がある。商品開発サイクルの高速化が課題だ」と説明する。

 こうした状況を踏まえ、西友は10月から商品展開のスピードをさらに加速させる。毎月12品を改廃していきながら新商品を増やす計画で、商品の再販も組み合わせながら、常に新しい商品が売場に並ぶようにする考えだ。

ジュテ・アン・ソール

 今後の展望について内野氏は、「『スーパーのスイーツと言えば西友』と想起してもらえるような商品群をめざしたい」と意欲を示す。阿部氏も「来店のきっかけになるオリジナルスイーツとして、さらに幅広い世代に認知されることを目標にしたい」と話す。

 現在、西友における要冷スイーツ売上の約1割にとどまるが、商品投入サイクルの高速化とオリジナルスイーツの認知向上を通じて、その割合をさらに高めていくねらいだ。

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取材

阿波 岳 / ダイヤモンド・チェーンストア 編集記者

大学卒業後、社会の荒波にもまれる日々を経験。そこで書籍や会報誌の編集に携わるうちに、メディア事業への興味が芽生え、今に至る。
趣味は喫茶店巡りと散歩。喫茶店での一杯のコーヒーや、街角の散策を生きがいとしている。
これまで全都道府県を制覇するという小さな目標を達成した。何かを極めたり、制覇したりすることには、なぜか人一倍の熱意を注いでいる。
最近の悩みは、ここ数年で増えた体重との戦い。健康の大切さを意識しつつも、喫茶店のコーヒーに合わせたスイーツや、ランチの大盛りがやめられない。今日もまた元気に「大盛で!」と注文しつつ、明日こそ控えめにしようと心に誓っている。

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