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ウォルマート、ドローン配送新展開とテスコのリテールメディア新戦略

ウォルマート、自社アプリからドローン配送の注文可能に

 米ウォルマート(Walmart)は2024年6月、テキサス州北部ダラス・フォートワース複合都市圏(以下、DFW)のユーザーを対象に、商品をドローンで配送する新たな注文機能をスマホアプリに実装し始めた。

  テクノロジーに精通し、オンラインと店舗をシームレスに行き来する現代の顧客に対応した「アダプティブ・リテール(Adaptive Retail)」への取り組みの一環として、スマホアプリ上でよりシームレスな買物体験を創出し、革新的な配送ソリューションを提供するのがねらいだ。

ドローン配送サービスに対応したウォルマートのスマホアプリ

 ウォルマートでは21年11月にドローン配送サービスの実証実験を開始して以降、ドローンによる配送件数が累計3万件を超えている。24年1月にはオンデマンド型ドローン配送サービスを運営する米スタートアップ企業のウィング(Wing)やジップライン(Zipline)と提携し、DFWの30以上の自治体にあるウォルマートの店舗でドローン配送サービスを開始した。各店舗から半径10マイル(約16㎞)圏内を配送エリアとし、DFWの人口の75%をカバーしている。

 これまでドローン配送サービスを利用するためには、ウィングまたはジップラインのプラットフォームで商品を注文する必要があった。今後は、この新たな注文機能によって、顧客はウォルマートのスマホアプリ上で直接商品を選び、ドローン配送を選択することが可能となる。スマホアプリでは、

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