「ららぽーと福岡」が1階の食ゾーン「フードマルシェ」の核店舗に誘致したのが、西日本鉄道(福岡県/林田浩一社長:以下、西鉄)傘下のSMである西鉄ストア(福岡県/秋澤壮一社長)の「レガネットDAILY ENTERTAINMENT SQUARE(デイリー・エンターテインメント・スクウェア)」だ。同社の新業態となる店舗で、西鉄グループの強みの発揮や、専門店との協業により広域集客にも対応できる店づくりに挑戦している。
大型商業施設へ初出店、広域からの集客に挑戦
西鉄ストアは、標準フォーマットの「にしてつストア」、付加価値型の商品も品揃えする「レガネット」、北九州エリアでドミナントを形成する「スピナ」など、福岡県・佐賀県で計66店舗のSMを展開する(22年3月末時点)。また、17年4月には佐賀県を拠点とするSMの旧あんくるふじやを吸収合併し、酒類専門ディスカウントストア(DS)「あんくるふじや」も運営している。
同社の新業態「レガネットDAILY ENTERTAINMENT SQUARE」では、「食の出会いの場」づくりをコンセプトに、“新生レガネット”として新たな店づくりに挑戦している。店長の鈴木健氏は「いい意味でお客さまの期待を裏切り、これまでのレガネットのイメージを一新したい」と話す。
西鉄ストアが「ららぽーと福岡」のような大型商業施設に出店するのは今回が初めてだ。西鉄ストアでは足元商圏を半径1㎞と設定する一方、「ららぽーと福岡」全体では半径10㎞以上の広域から集客している。鈴木氏は「足元商圏と広域商圏の両方に対応できる店をめざし、日常使いの利便性と、ハレの日やギフトといった非日常性の双方を兼ね備えた店づくりに取り組んでいる」と語る。
店舗周辺の主な競合店には、店舗から北へ約1㎞のSC「フォレオ博多」内にDS「ルミエール東那珂店」が入るほか、同北東約1.3㎞にイオン(千葉県)グループのDS「ザ・ビッグ福岡空港南店」などが営業する。価格競争の激しいエリアでもあるため、一定の低価格対応もしていく方針だ。
専門店を複数誘致し、豊富な品揃えで勝負!
「レガネットDAILY ENTERTAINMENT SQUARE」の売場面積は約1820㎡。前述のコンセプトを実現するべく、同店では地元福岡の百貨店や商業施設で実績のある専門店をテナントとして誘致している点が特徴だ。全体の取扱品目数は約1万4000(直営のみ)と、幅広い品揃えを提供している。
そのねらいについて鈴木氏は「広域からも集客する『ららぽーと福岡』の核店舗として標準的なSMではお客さまに十分に満足されない。地域で広く認知され、売場づくりのノウハウを持つ専門店と協業することが望ましいと判断した」と説明する。開業の2年以上前から専門店の選定などの準備を進め、各店のそれぞれの個性や魅力を表現しながら、売場全体としての統一感もある店づくりをめざした。
なかでも総菜売場は、
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