ストア・オブ・ザ・イヤー2023を発表!今、行くべき店はこの店だ!

大宮 弓絵 (ダイヤモンド・チェーンストア 副編集長)
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“売らない”店にサステナブルな食提案も

 PART2では、5つのテーマを挙げて、その先端をいく店を編集部で厳選した。

 まず、注目の商業施設として、福岡空港に近く、海外からも脚光を浴びている「三井ショッピングパーク ららぽーと福岡」を取材。とくに食の集積にクローズアップし、その中核となっている西鉄ストア(福岡県)の新業態「レガネットDAILY ENTERTAINMENTSQUARE(デイリー エンターテインメント スクウェア)」や、飲食と物販を融合した「MARKET351」の店づくりをレポートする。

ららぽーと福岡の核店舗で西鉄ストアの新業態「レガネットDAILYENTERTAINMENT SQUARE」
ららぽーと福岡の核店舗で西鉄ストアの新業態「レガネットDAILYENTERTAINMENT SQUARE」

 次に、体験価値を追求する事例として、ファッションECサイト運営のZOZO(千葉県)が初めて出店したリアル店舗「niaulab(似合うラボ)by ZOZO」に注目。店舗で商品は売らず、「似合う」を見つけるという体験の提供によって、企業成長につなげようとしている。

ZOZO初のリアル店舗として出店した「niaulab by ZOZO」
ZOZO初のリアル店舗として出店した「niaulab by ZOZO」

 また、コロナ禍で需要・関心が高まった「サステナブル」「冷凍食品」をキーワードに挙げ、植物肉の量り売りなど未来の食・生活スタイルを体験できるレストランや、冷凍食品卸が開発に乗り出したフローズン食品の専門店を紹介する。

 最後に、最新トレンドがわかるスイーツ、パン、総菜の専門店などもピックアップした。是非、商品開発や提案の参考になれば幸いだ。

 本特集に登場する店に共通するのは、変化の局面に商機を見出し、果敢に新たな店づくりに挑戦している点だ。不確実性の高い現在、食品小売店にはこれまで以上にこの変化対応力、そして独自の価値を生みだす力が求められている。是非、実際に店に足を運び、その取り組み、姿勢を体感してほしい。

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記事執筆者

大宮 弓絵 / ダイヤモンド・チェーンストア 副編集長

1986年生まれ。福井県芦原温泉出身。同志社女子大学卒業後、東海地方のケーブルテレビ局でキャスターとして勤務。その後、『ダイヤモンド・チェーンストア』の編集記者に転身。最近の担当特集は、コンビニ、生協・食品EC、物流など。ウェビナーや業界イベントの司会、コーディネーターも務める。2022年より食品小売業界の優れたサステナビリティ施策を表彰する「サステナブル・リテイリング表彰」を立ち上げるなど、情報を通じて業界の活性化に貢献することをめざす。グロービス経営大学院 経営学修士

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