1999年に日本進出を果たし、現在では30カ所体制まで拡大した会員制倉庫型店舗のコストコホールセールジャパン(以下、コストコ)。圧倒的な顧客満足度を強みに成長を続けている。そして新型コロナウイルス(コロナ)感染拡大下でその勢いをいっそう加速させている。コストコの現状と今後の成長戦略を日本支社長のケン・テリオ氏に聞いた。
約2週間に1回!来店頻度が増加傾向に
──コロナ禍において、コストコの事業環境はどのように変化していますか。
ケン コロナ禍でのまとめ買い需要の高まりは、商品を大容量で提供するコストコにとって追い風となっています。ここ1年半の会員数の伸長率は、コロナ以前と比較してさらに高まっています。
利用動向の変化では、以前は週末に来店が集中していましたが、在宅勤務の広がりにより時間の制限が少なくなったことを背景に、現在は平日にも多くの方が買物に訪れています。来店頻度も約2週間に1回と増加傾向にあります。
好調の一方で、感染拡大直後は商品の輸入に苦労しました。当社では商品全体の約40%を海外から輸入します。コロナ禍ではアメリカでも内需が高まり製造業者の負担は増加しています。とくに需要が集中した水やキッチンペーパー、消毒液などは一時、供給が追い付かず、購入可能点数を制限したこともありました。しかし、全体業績は非常に好調といえます。
──コロナ禍ではとくにどのような商品が好調ですか。
ケン テレビやパソコン、家具といった、
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