調剤事業本格参入のコスモス薬品 その理由と参入効果、副作用とは?

解説・文:いちよし経済研究所:柳平 孝
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調剤大

食品強化型ドラッグストア(DgS)として知られるコスモス薬品(福岡県/横山英昭社長)も、にわかに熱を帯びつつある“調剤争奪戦”において、大きな存在感を放っているプレーヤーの1つだ。同社は今年に入ってから調剤事業強化の姿勢を鮮明にしている。その背景とねらい、参入の効果について考察する。

調剤市場の環境変化から“機は熟した”と判断か

 コスモス薬品が2021年5月期決算説明会において、調剤薬局への本格参入の方針を表明した。DgS業界では驚きをもって受け止められたようだ。たしかに、同社は食品を強化した「小商圏メガDgS」の大量出店で高成長を続けてきており、調剤事業参入のイメージが強くなかったことは否めないであろう。

コスモス薬品の主力フォーマットは500坪サイズの郊外店だ。関東エリアにおいても出店のメーンは郊外店となる見込み
2021年5月期決算説明会において、調剤薬局への本格参入の方針を表明した

 しかしながら、同社はこれまでも併設型調剤薬局を“やらない”とは言っておらず、“参入の好機を待っている(=熟柿戦略:柿が熟して落ちてくるのを待っている)”とのスタンスであった。

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