ネスレ、植物由来の卵とエビ代替食品発売へ  ビーガン市場での展開拡大

ロイター
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ネスレのロゴ
10月6日、スイス食品大手ネスレは、植物を原料とした卵とエビの代替食品を発売すると発表した。写真は同社のロゴ。ローザンヌで2019年4月撮影(2021年 ロイター/Denis Balibouse)

[ロンドン 6日 ロイター] – スイス食品大手ネスレは6日、植物を原料とした卵とエビの代替食品を発売すると発表した。味、栄養価と出来栄えが本物とそっくりだという。急速に拡大するビーガン(完全菜食主義者)向け食品の品揃えを拡充する。

卵の代替品は大豆タンパクとオメガ3脂肪酸を含んでおり、かき混ぜてオムレツやケーキの材料に使うことができる。エビの代替品は、昨年発売されたツナの代替品に続く新製品。

シュナイダー最高経営責任者(CEO)はロンドンで記者団に対し、同社の植物由来のハンバーガーパティやソーセージの売上高は2桁台の伸びを示しているとし、「ある特定のグループや年齢層に限定されず、主流になりつつあり、顧客層が広がっている」と述べた。

同社は昨年、総売上高840億スイスフランに占める植物由来製品の売上高が2億スイスフラン(約240億1800万円)にとどまった。

パルツァ最高技術責任者(CTO)は、ネスレが卵とエビの代替品を1年弱で開発したと説明。人々が乗り換えやすいよう動物性の本物と出来るだけ近づけたいと述べた。

新製品2種は最初、スイスを含む一部の欧州市場で限定販売する。

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