ファストリ、温室効果ガス削減目標でSBT認定を取得

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パリ協定における「世界の気候上昇を産業革命前より2℃を十分に下回る水準に抑え、また1.5 ℃に抑える努力を追求する」という目標に準拠しているかを審査、認定している機関。SBT(科学的根拠に基づく目標)のロゴ
2030年度までの温室効果ガス排出量の削減目標について、SBTイニシアティブから認定を受けた

 ファーストリテイリングは9月17日、2030年度までの温室効果ガス(GHG)排出量の削減目標で、SBT(科学的根拠に基づく目標)認定を取得したと発表した。

 SBTは、国連グローバル・コンパクトや環境NGOのCDPなどが共同で設立した国際機関SBTイニシアティブが認定する。パリ協定における「世界の気温上昇を産業革命前より2℃を十分に下回る水準に抑え、また1.5℃に抑える努力を追求する」という目標に準拠しているかを審査、認定している。

 SBTに認定された目標でファーストリテイリングは、スコープ1(自社による直接排出)とスコープ2(他社から供給された電気、熱・蒸気の使用に伴う間接排出)で2030年度までにGHG排出量を90%削減(19年度比)、スコープ3(スコープ1・2以外の間接排出、ユニクロとジーユーの商品の原材料生産・素材生産・縫製に関わる領域)でGHG排出量を20%削減、自社の使用電力における再生可能エネルギーの割合を30年度までに100%を目指している。同社ではさらに、50年の排出量実質ゼロに向けて、取り組みを強化していく方針だ。

 環境省によると、SBT認定を取得した企業は世界で858社、うち日本企業は125社(いずれも21年8月24日現在)となっている。日本の小売業では、イオンやファミリーマート、丸井グループ、アスクルなどが認定を取得している。

記事執筆者

ダイヤモンド・リテイルメディア デジタル推進室 / 株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア

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