めざすは「子供用品の総合ECモール」!石井稔晃社長が語るナルミヤ・インターナショナルの成長戦略!

2021/10/05 05:53
    野澤正毅
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    子供用品がワンストップ・ショッピングできる

    ―さらに2008年には、ECチャネルにも進出しました。

    石井 子供服のECチャネルも成長することはわかっていましたからね。手を打っておくべきだと考えたんです。ECは現在、ZOZOTOWNや楽天などのECモールと、自社サイトの売上がほぼ拮抗していますが、今後は自社サイトに力を入れたいですね。

     自社サイトでは、自社の約24ブランドを取り扱っているのですが、実は、百貨店向けブランドも、SC向けブランドも同じサイトで買えるようにしています。なぜかと言うと、同じお客さまが、百貨店向けブランドも、SC向けブランドも両方お買い上げになるからです。つまり、お客さまは子供服も、お出かけ用やギフト用なら百貨店向けブランド、自宅用ならSC向けブランドといった具合に、使い分けているわけです。

    ―同じサイトで、さまざまな子供服がワンストップ・ショッピングできたほうが、便利だというわけですね。

    石井 そのとおりです。ただし、それだけではありません。子供服をワンストップ・ショッピングできるようにするなら、いっそのこと、自社ブランドに限らず、競合する他社ブランドも販売しようと考えています。ブランドショップではなく、セレクトショップに脱皮したいわけです。そのほうが、お客さまにとってより便利になるわけですから。言わば「子供用品の総合ECモール」を目指しています。

    ―それは興味深いですね。そうなると、ECでは、もはや既存のカテゴリーの枠を越えてしまいますね。

    石井 おっしゃるとおりです。さらに、子供服だけでなく、子ども関連のアイテムを一堂に集め、ポータルサイト化したほうがいいと考えています。アパレルのほか、ベビーカーやおもちゃ、離乳食といったさまざまな商品構成にしたい。子ども関連のアイテムなら、衣食住何でも手に入る、子供用品の百貨店的なECサイトに育成したいですね。

    社長ポートレイト
    石井稔晃社長
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