最後まで生き残るのはAI活用店舗か、おせっかいなおばちゃん店員のいる店舗、その理由は

坂口孝則(未来調達研究所)
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アマゾン・フレッシュでゲートを通る様子
アマゾン・フレッシュでゲートを通る様子

レジ係は消えていく?

 ネットフリックス(Netflix)で話題のドラマに「全裸監督2」がある。恒松祐里さんが演じる新たなヒロイン乃木真梨子がAV業界を離れ、スーパーマーケットのレジ係になるという印象的なシーンがある。一部の例外を除けば、映画やドラマでは、レジ係は夢の職業とは描かれていない。しかし、そんなレジ係そのものも消えていくのだろうか。

未来調達研究所 坂口孝則 氏
未来調達研究所 坂口孝則 氏

 先日、英国ロンドンに続いて、米国ワシントンでもレジのない「アマゾン・フレッシュ(Amazon Fresh)」がオープンした。お客はアマゾンのアプリからQRコードをかざし入店、そのまま商品をもって出口を通れば決済が完了する店舗だ。同店の天井には、無数のカメラが垂れ下がっており、お客の行動を画像分析し、手に取った商品をカウントする。生鮮食品も対象であり利便性が高い。

 もっとも、アマゾンだけでなく、日本でもレジ時間が短くなるように各社がアプローチしている。ファミリーマート(東京都/細見研介社長)も無人決済システムを有する店舗が話題になった。ただ、この店舗では、最後にレジで最終金額を確認する必要がある。決済する商品の顔ぶれが正しければ会計を完了する。

 トライアルカンパニー(福岡県/石橋亮太社長)も面白い発想で挑戦している。買物カート自体にタブレット端末とバーコードリーダーを搭載する仕組みだ。これでレジに並ばずとも決済が可能となり、レジで商品をまとめてスキャンする面倒からも解放される。

アマゾンに優位性を感じる2つの理由

 ただ、それでもなお私はアマゾンに優位性を感じる。それには2つ理由があり、1つは

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