ヤマトHD、単身者向け引っ越し事業をアートに売却

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ヤマトホールディングス(HD)は8月2日、単身者向け引っ越し事業を手がけるヤマトホームコンビニエンス(東京都中央区)の株式の51%を、引っ越し大手のアートグループHD(大阪市)傘下のアートコーポレーションに売却すると発表した。写真は都内で2017年2月撮影(2020年 ロイター/Toru Hanai)

 ヤマトホールディングス(HD)は8月2日、単身者向け引っ越し事業を手がけるヤマトホームコンビニエンス(東京都中央区)の株式の51%を、引っ越し大手のアートグループHD(大阪市)傘下のアートコーポレーションに売却すると発表した。

 ヤマトホームコンビニエンスは単身者向け引っ越しのほか、大型家具や家電の配送サービス「家財宅急便」を手がけている。2021年3月期の売上高は268億円、営業損益は約57億円の赤字だった。

 ヤマトHDとアートコーポレーションは20年10月、引っ越し分野での協業の検討を始めていた。約半年にわたる検討の結果、アートがヤマトホームコンビニエンスを連結子会社化することになった。株式の譲渡額は非公表。

 アートは家族向けの引っ越しが中心のため、ヤマトホームコンビニエンスを子会社化することで単身者向けサービスを強化する。また、大型商品の配送サービスの拡大にもつなげる。

 アートグループHDの20年9月期の売上高は1155億円、営業利益は76億円だった。ヤマトホームコンビニエンスの株式は22年1月17日付けで取得する。

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